文字起こしAIの選び方|会議・商談の音声を文字にする方法と、精度・費用・使い方の考え方

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文字起こしAIとは、会議や商談、打ち合わせで話した音声を、AIが聞き取って文字にする道具です。選ぶ時は、どこで話した音声を文字にしたいか(オンライン会議・対面の会議・自分の声)を先に決め、その上で精度・データの扱い・費用を比べます。

要点

  • 文字起こしAIには、録音を渡す・会議に参加させる・その場で書き起こす・話して入力する、の4つの形があります。どこで話すかで選びます
  • 精度は道具の差より、マイクの位置や同時に話す人数などの録り方で大きく変わります。自社の会議の音声で試して決めます
  • 費用は月額だけで比べず、使う回数と、文字起こしを直す手間まで入れて考えます
  • 文字起こしは材料です。要約・決めたこと・宿題にするところまで決めておくと、読み返されない全文の山になりません

会議を録音して文字にするところまでは、今はどの道具でもかなりの精度でできます。困るのはその先で、「どれを選べばいいか分からない」「試したけれど直す手間が多い」「文字にはなったが誰も読まない」のどれかで止まりがちです。

この記事では、文字起こしそのものの選び方・精度・費用・使い方を説明します。文字起こしから議事録を作って残すやり方はAIで議事録を自動作成する方法、議事録から宿題をToDoにするやり方は議事録からタスクを自動化する方法で詳しく扱っています。

文字起こしAIでできること:文字にする・話者を分ける・要約する

文字起こしAIの中では、だいたい3つの仕事が順に行われています。

  1. 音声を聞き取って、文字にする(音声認識)
  2. 誰が話したかを分ける(話者分離)
  3. 全文をもとに、要点や決まったことをまとめる(要約)

1だけの道具もあれば、3までまとめて行う道具もあります。会議で使うなら、2の話者分離があるかどうかで読みやすさが大きく変わります。話者が分かれていない全文は、「この発言は誰のものか」を読みながら推測することになり、あとから使いにくくなります。

3の要約は、文字起こしとは別の工程です。全文を残すだけなら1と2で足ります。議事録として配りたい、決まったことを拾いたい、という時に3が要ります。

文字起こしAIの4つの形:どこで話した音声を文字にするか

文字起こしAIは、音声の取り込み方で大きく4つに分かれます。

図:文字起こしAIの4つの形。録音したファイルをあとで渡す形、オンライン会議にBotを参加させる形、対面の会議をその場で書き起こす形、自分の声を話して入力する形がある。

形向いている場面気をつけること
録音を渡す会議が少ない。手元に録音がある保存とアップロードが毎回手作業
会議に参加させるオンラインの会議・商談が多い会議側でBotの参加を許可する
その場で書き起こす会議室での対面の打ち合わせPCやマイクを置く位置で精度が変わる
話して入力するメモ・メール・チャットの文章会議の録音には向かない

オンラインの会議が中心なら、会議URLを渡すだけでBotが参加する形がいちばん手間がかかりません。対面の会議が多いなら、会議室に置いたPCやスマホで書き起こす形になります。

4つ目の「話して入力する」は、音声入力とも呼ばれます。会議の記録ではなく、自分が話した言葉をそのまま入力欄に入れる使い方です。考えながら話してメモを残す、長いチャットの返事を口で書く、といった場面で使います。

文字起こしAIの選び方:比べる6つの観点

どの形を使うか決まったら、次の観点で比べます。

観点確かめること
精度自社の会議の音声で試し、直す量を見る
話者分離誰が話したかを分けて残せるか
長さと言語1回に文字にできる長さ。日本語以外の会議があるか
データの扱い音声がAIの学習に使われるか。端末の中で処理するか
保存先文字起こしがどこに残り、あとで探せるか
費用人数・回数・時間のどれで料金が決まるか

精度の数字は、道具の案内に「◯%」と書かれていても、測った条件(静かな部屋か、何人で話したか)が分からなければ比べられません。案内の数字より、自社のいつもの会議を1本文字にしてみて、人名や数字をどれだけ直したかを見るほうが確かです。

見落とされやすいのが保存先です。文字起こしが会議サービスごと、人ごとのフォルダに散らばると、「あの件はどの会議で話したか」を探すのにまた時間がかかります。あとで誰が読むかを考えて、置き場まで含めて選びます。

精度は録り方で変わる:直す手間を減らすコツ

文字起こしの間違いは、道具よりも音声の側で起きることが多くあります。オンライン会議は一人ひとりがマイクに近いので聞き取りやすく、会議室の対面の会議は、マイクから遠い人や同時に話す人がいると精度が落ちます。

間違いが出やすいのは、人名・社名・金額・日付と、社内だけで使う言葉です。アドネス社の会議の文字起こしでも、「架電」(電話をかけること)が「家電」と書き起こされていました(Addness使いこなし事例 vol.11)。

直す手間を減らすには、次のことを決めておきます。

  • 対面の会議では、PCやマイクを話す人の真ん中に置く
  • 一人ずつ話す。発言がかぶったら言い直してもらう
  • 人名・金額・日付は、文字起こしをそのまま使わず担当者が見直す
  • AIに要約させる時は、メンバーの名前の一覧を一緒に渡して照らし合わせてもらう

全文を一字一句直す必要はありません。社外に出す文書や、金額が決まった商談の記録など、間違えると困る所だけ人が確かめる、と決めておくと続きます。

文字起こしAIの費用:月額より「回数」と「直す手間」で考える

料金の決まり方は、使う人の数で決まるもの、文字にした時間や回数で決まるもの、使った量だけ払うものに分かれます。会議の多い人が数人いるのか、全員が少しずつ使うのかで、安くなる形が変わります。

比べる時は、月額に加えて次の2つを入れて考えます。

  • 1か月に文字にしたい会議の本数と長さ。回数や時間に上限がある料金なら、それで足りるか
  • 文字起こしを直す・整える作業にかかる時間。精度が低くて毎回30分直すなら、その時間も費用です

無料で使える範囲は、文字にできる長さや回数、話者分離などが絞られていることがよくあります。まず無料の範囲で自社の音声を試し、直す量に納得できてから有料の範囲を決めると、選び直しが減ります。

社外の会話を文字起こしする時の注意

録音と文字起こしには、参加者の同意が要ります。社外の方がいる商談や面談では、始める前に「記録のために文字起こしをしています」と一言伝えます。会議に参加するBotの形なら、参加者一覧にBotが見えるので、名前に会社名を入れておくと「これは何だろう」と思われません。

データの扱いも先に確かめます。音声や文字起こしがAIの学習に使われるか、どこに保存されるか、誰が見られるかは、営業資料よりも利用規約やヘルプの記載で確認します。社外秘の話が多い場合は、音声を端末の外に送らずに処理する道具を選ぶ、という分け方もあります。

文字起こしのあとにやること:要約・決めたこと・宿題

文字起こしをしただけでは、1時間の会議なら数万字の全文が残るだけです。そのままでは読み返されないので、全文を材料にして、次の形にするところまでを一つの流れにしておきます。

図:文字起こしのあとにやる3段階。話者を分けた全文を残し、要約と決めたことにまとめ、誰が何をいつまでにやるかをToDoにする。全文で止めると読み返されない。

要約と決めたことの残し方はAIで議事録を自動作成する方法、宿題をToDoにして実行までつなぐ方法は議事録からタスクを自動化する方法に書いています。会議そのものを減らしたい、短くしたい時は会議の効率化の方法をどうぞ。

Addnessで会議・商談の音声を文字起こしする

Addness(アドネス)は、チームとAIが同じゴールに向かって仕事を進めるワークスペースです。文字起こしは、議事録Bot・対面のミーティング・音声入力の3つの入口で使えます。

話す場所入口残る場所
Google Meet・Zoom議事録Bot選んだゴールか「議事録Bot」フォルダ
会議室の対面の会議「ミーティング」ドライブの「ハドル」フォルダ
自分の声で入力音声入力話した先の入力欄

オンライン会議・商談:議事録Bot

Google MeetとZoomの会議には、議事録Botを参加させます。議事録ページの「議事録作成を依頼」で会議URLを貼り、会議のゴールを選んで依頼すると、Botが会議に来ます。会議側で参加を許可すれば、あとは会議が終わるのを待つだけです。

会議が終わると、文字起こしの議事録が選んだゴールのリソース(ゴールの資料置き場)に入ります。ゴールを選ばなければ、自分のドライブの「議事録Bot」フォルダに入ります。「会議の動画も保存する」をオフにすると、録画は残さず、音声からの文字起こしと議事録だけを保存します。Google Meetなら、Chrome拡張機能を入れてMeetの画面から呼ぶことも、Googleカレンダーの予定ごとに録画を予約することもできます。手順はMeet・Zoom議事録Botの機能ページにあります。

会議室の対面の会議:「録画・録音・ミーティング」→「ミーティング」

対面の会議は、画面右上の「録画・録音・ミーティング」から「ミーティング」を選び、「同意して開始」を押します。PCを会話が聞こえる場所に置いておくと、その場で文字起こしが進みます。終わると、議事録と文字起こしが、開始した人のドライブの「ハドル」フォルダに入ります。スマホのブラウザからは始められないので、AddnessのアプリかPCのブラウザで始めます。

Addnessのミーティングでは、AIが要約・整理した議事録と、話者を分けた全文の文字起こしの2つが残ります。録音した音声そのものは、文字起こしに使ったあとで消され、ファイルとしては残りません。

自分の声で入力する:デスクトップアプリの音声入力

メモや返事の文章を声で入れたい時は、デスクトップアプリの音声入力(Addness Voice)を使います。決めたキーを押している間に聞き取って文字にし、Addnessの画面だけでなく、ほかのアプリの入力欄にもそのまま入ります。

音声はパソコンの中で文字にするので、話した内容がパソコンの外に出ません。Macでは、Appleシリコン(M1以降)でmacOS 26以降が要ります。Windowsは試験的な提供で、聞き取れるのは日本語だけ、1回に話せるのは120秒までです(2026年10月時点)。

文字起こしをAIに読ませる

残った文字起こしは、MCP(AIを外部の道具につなぐ共通の仕組み)でAddnessにつないだClaude CodeやCodexからも読めます。AIが読めるのは、つないだ人が見られる議事録だけです。つなぎ方はAIとつなぐ(MCP連携)にあります。頼み方は、ふだん人に頼むのと同じで構いません。

「〇〇社への提案を受注する」のゴールにある商談の文字起こしを読んで、
お客様が気にしていた点と、こちらが約束したことを一覧にして。
人名と金額は、文字起こしのどの発言から取ったかも添えて。

アドネス社での使い方

アドネス社では、法人営業の担当者が商談に議事録Botを呼び、文字起こしをためています。営業3人の議事録をまとめてAIに読ませたところ、44本を約16分で読み、よく聞かれる質問とうまくいった答え方を、営業が使う回答集にまとめました。今は前日の商談の分を、AIが決まった時刻に読んで書き足しています(Addness使いこなし事例 vol.7)。

採用の面談でも同じ形です。オンラインの面談を議事録Botで録り、終わるとAIが文字起こしを読んで、応募した理由・入れる曜日と時間・不安に思っていることを、応募者ごとの記録に書き込みました(Addness使いこなし事例 vol.13)。

どちらも、文字起こしを人が読み返してまとめる作業は置いていません。文字にしたものが仕事のゴールのそばに残っているので、AIがそこから読み、人は確かめて判断するところだけを持っています。

Addnessの料金と、文字起こしに関わる機能(2026年10月時点)

料金は使う人の数で決まり、1人あたりの月額です。

プラン月払い議事録Bot音声入力
Starter$4.99なし標準
Pro$19月3回標準
Focus$39月300回標準
Unlimited$69無制限無制限

Freeプランはありません。Pro以上の月払いは7日間無料で試せます。議事録の生成にはAIトークン(AIの利用枠)を使い、残高が足りないと開始できません。詳しくは料金ページをご覧ください。

よくある質問

文字起こしAIは無料で使えますか?

無料で使える道具や、無料の範囲がある道具は多くあります。文字にできる長さや回数、話者分離などが絞られていることがあるので、まず無料の範囲で自社の会議の音声を試し、直す量を見てから決めるのがおすすめです。Addnessの議事録BotはPro以上のプランの機能で、Pro以上の月払いなら7日間無料で試せます。

文字起こしの精度はどのくらいですか?

道具の差より、録り方で大きく変わります。オンライン会議は聞き取りやすく、対面の会議でマイクから遠い人や同時に話す人がいると落ちます。人名・社名・金額・日付は間違いが出やすいので、大事な記録はその部分だけ人が見直してください。

文字起こしと議事録は何が違いますか?

文字起こしは、話した内容をそのまま文字にした全文です。議事録は、その全文から要点・決まったこと・宿題をまとめたものです。Addnessのミーティングでは、話者を分けた全文の文字起こしと、AIがまとめた議事録の両方が残ります。

話者分離とは何ですか?

文字起こしの中で、誰が話したかを分けて残す機能です。分かれていないと、発言が誰のものかを読む人が推測することになります。会議や商談で使うなら、話者分離があるかを確かめてください。

社外秘の会議でも文字起こしして大丈夫ですか?

参加者の同意を取ったうえで、音声と文字起こしがどこに保存され、AIの学習に使われるか、誰が見られるかを利用規約やヘルプで確かめてから使います。Addnessの議事録は、依頼した人か、紐づけたゴールを見られる人が見られます。デスクトップアプリの音声入力は、音声をパソコンの外に送らず、パソコンの中で文字にします。

録音した音声は残りますか?

Addnessのミーティング(対面の会議を含む)では、音声は文字起こしに使ったあとで消され、残りません。Google Meet・Zoomの議事録Botでは、「会議の動画も保存する」をオンにした時だけ録画が残ります。

次にやること

まずは次の会議ひとつで文字起こしを試し、人名や数字をどれだけ直したかを見てください。オンライン会議なら議事録Botを、会議室の打ち合わせなら「ミーティング」を使い、その会議が進める仕事のゴールを選んでおくと、文字起こしがどこに残るかも確かめられます。Addnessを始めるには、Addnessのはじめ方から登録します。

社内の会議や商談の記録を、どこまでAIに読ませるかを相談したい方は、無料の導入支援をご利用ください。今の会議の回し方を伺いながら、最初に試す会議を一緒に決めます。ほかの社内の使い方はAddnessの導入事例にまとめています。

※画面の名前と料金は2026年10月時点のものです。Addnessは日々更新しているため、画面が少し違うことがあります。

この記事を書いた人

アドネス株式会社 マーケティング 竹内翼

Addnessのマーケティング責任者。150人規模の会社で人事責任者も務めました。