議事録からタスクを自動化する方法|ToDoを作って終わらせず、AIで実行までつなぐ
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7日間無料で試す議事録からタスクを自動化するときは、ToDoを抜き出して登録するだけで終わらせず、担当・期限・目的・決めた理由をタスクに残し、AIに続きを頼んで実行までつなぐところまでを1つの流れにします。AI議事録のToDo抽出は、その入口です。
要点
- 会議の決定が止まるのは、議事録からタスクへの転記と、タスクから実行への受け渡しの2か所です
- 議事録からのタスク化には、議事録AIの機能・ノーコード連携・自作の3つのやり方があり、どれも「登録する」までを受け持ちます
- タスクには担当と期限に加えて、目的と決めた理由を残します。あとから人やAIが続きを判断する材料になります
- Addness(アドネス)では、議事録が付いたゴールを「AIに依頼する」で渡すと、AIが議事録を読んで宿題の案を出し、そのまま続きの作業も進めます
議事録そのものを自動で作る方法(議事録Botの使い方や保存先の決め方)は、AIで議事録を自動作成する方法で説明しています。この記事は、議事録ができた後の「タスクにする」「実行する」に絞ります。
議事録のToDoが実行されない3つの理由
会議では「これをやろう」「〇〇さん、お願いします」と、その場でいくつも物事が決まります。ところが次の会議で「あの件どうなった?」と聞くと、誰も手を付けていない。議事録はあるのに、こうしたことが起きる原因は大きく3つです。
1つ目は転記の抜けです。議事録から宿題を拾い、タスク管理に1件ずつ書き写す作業は手間がかかります。書き写す係が決まっていないと、議事録の中に残ったまま忘れられます。会議の途中で責任者がぽろっと言った一言ほど、要約には残らず、言われた本人も覚えていません。
2つ目は、担当と期限のあいまいさです。「営業チームで」「来週あたりに」のように、決まったようで決まっていない宿題は、誰の今日のやることにも入りません。
3つ目は、目的の抜けです。タスクに「見積もりを2案作る」とだけ書いてあると、なぜ2案なのか、何を比べてもらうためなのかが分かりません。忙しい週には後回しにされ、手を付けた人も、会議で何が話されたかを議事録まで戻って探すことになります。

1つ目は自動化で減らせます。2つ目と3つ目は、自動化しても残ります。ToDoを自動で登録できるようになっても、担当と目的のないタスクが増えるだけでは、会議の決定は進みません。
議事録からタスクを自動化する3つのやり方
議事録からタスクを作る方法は、大きく3つに分かれます。
| 議事録AIの機能 | ノーコード連携 | 自作(API) | |
|---|---|---|---|
| やること | ToDo候補を出す | 抽出から登録まで | 抽出から登録まで |
| 準備 | ほぼ要らない | 連携の設定 | 開発と保守 |
| 向くチーム | まず試したい | 型が決まっている | 開発者がいる |
| 残る課題 | 登録は手作業 | 目的が抜けやすい | 直す人が要る |
議事録AIの機能は、多くのAI議事録ツールに入っている「決定事項」「ToDo」の書き出しです。担当者や期限の候補まで出すものもありますが、出てくるのは下書きで、タスク管理への登録は人がします。ChatGPTやClaudeに議事録を貼って「ToDoを出して」と頼むのも、このやり方の手作業版です。会議が少ないうちは、これで十分なこともあります。
ノーコード連携は、自動化ツールで「議事録ができたら、AIでToDoを抜き出し、タスク管理に登録する」という流れを組む方法です。転記の抜けはなくなります。ただ、決まった項目を流し込む作りになりやすく、タスクの名前と担当・期限だけが登録されて、会議の目的や経緯は議事録の側に残りがちです。
自作は、APIで議事録の取得・AIでの抽出・タスクの登録を組み立てる方法です。社内の仕組みに合わせて細かく作れる反面、作った人がいなくなると直せなくなります。
3つとも、受け持つのは「タスク管理に登録されるまで」です。登録されたタスクを誰がどう進めるか、何のためのタスクかは、別に考える必要があります。
タスクに必ず残す4つ:担当・期限・目的・決めた理由
議事録からタスクを作るときは、次の4つを残します。担当と期限は人が動くため、目的と決めた理由は、あとから続きを判断するためです。
| 残すもの | 書き方の例 | 抜けると |
|---|---|---|
| 担当 | 1人の名前 | 誰も手を付けない |
| 期限 | 10月23日(金) | 後回しになる |
| 目的 | 何が終われば完了か | 優先順位が決まらない |
| 決めた理由 | 決裁者が費用の幅を気にしていた | 続きを頼まれても判断できない |

担当は「営業チーム」ではなく1人の名前にします。文字起こしでは人名の聞き間違いが起きるので、メンバーの一覧と照らします。期限は、「来週中」「月末までに」のような言い方を、会議の日付をもとに日付へ直します。
目的は「何が終われば完了か」の形で書きます。決めた理由には、元になった発言の時刻を添えておくと、あとで「そんな話あったかな」となったときに議事録のその場所へすぐ戻れます。
AIに議事録からタスクの案を出してもらうときは、この4つを頼み方に入れます。
この議事録を読んで、決まったことと宿題を分けて出して。
宿題は1件ずつ、次の4つを付けて。
- 担当:メンバーの一覧と照らした1人の名前
- 期限:会議の日付をもとにした日付(「来週中」などは日付に直す)
- 目的:何が終われば完了か
- 決めた理由:なぜそう決めたかと、元の発言の時刻
担当が決まらないものは宿題に入れず、最後に「確認が要るもの」として並べて。
タスクを「実行」までつなぐ:AIエージェントに続きを頼む
タスクに目的と経緯が残っていれば、続きの作業をAIに頼めます。たとえば「見積もりのA/B案を用意する」という宿題なら、AIが議事録から決裁者の気にしていた点を拾い、2案の下書きと比べる観点を作るところまでは任せられます。人は、できた下書きを確かめて、お客様に出すかどうかを決めます。
ここで必要になるのが、AIがタスクとその文脈を自分で読み、結果を書き戻せる状態です。
MCPでAIとタスクをつなぐ
MCP(Model Context Protocol)は、AIアプリと外部のツールをつなぐ共通の仕組みです。Claude Code・Codex・CursorなどのAIエージェントをMCPでタスク管理につなぐと、AIはタスクの内容や目的を読んでから作業を始め、終わったら結果をタスクに戻します。Addnessのつなぎ方はAIエージェント接続(MCP)にあります。
会議の経緯をチームのAIで共有する
宿題は、会議に出た人だけが進めるとは限りません。担当者が自分のAIに続きを頼むとき、そのAIも会議の経緯を知っている必要があります。議事録とタスクを全員のAIが読める場所に置いておけば、誰のAIが続きを引き受けても、同じ目的と決定から始められます。チームでAIに文脈を渡す方法は、CLAUDE.mdの書き方とチーム共有の方法でくわしく説明しています。
Addnessで議事録からタスク、実行まで進める手順
Addnessは、ゴール・やること・仕事の経緯・成果物を一か所に置き、MCPでつないだAIがその文脈を読んで仕事を進めるワークスペースです。議事録はゴールのリソース(ゴールの資料置き場)に入り、AIはそのゴールを渡されると議事録を読んだうえで動きます。

1. 会議をゴールに紐づけて議事録を残す
Google MeetやZoomの会議なら、議事録ページの「議事録作成を依頼」で会議URLを貼り、「ゴールに紐づける」でその会議の議題になっているゴールを選びます。会議が終わると、議事録Botが作った議事録がそのゴールのリソースに入ります。Addnessの中で会議をするなら、ゴールの行の「…」から「ミーティング」を選び、入室後に「議事録の作成を開始」を押します。ほかの議事録ツールで作った議事録も、ゴールの「リソース」の「+ 追加」から「ファイルをアップロード」か「テキストから作成」で置けば、そのゴールの資料としてAIが読めます。機能の全体はMeet・Zoom議事録Botの機能ページに載せています。
2. AIに議事録を読ませ、宿題を子ゴールの案にする
会議のゴールの行にある✦(「AIに依頼する」)から「壁打ちする」を選び、Claude CodeかCodexで開きます。開いたAIに、上の頼み方の例のように「担当・期限・目的・決めた理由を付けて、宿題を子ゴールの案にして」と伝えます。
「壁打ちする」では、AIは子ゴールの案を一覧で見せ、あなたがOKしたものだけを作ります。名前・期限・お客様との約束をここで確かめてから作れば、確認を飛ばしたまま宿題が増えることはありません。目的は子ゴールの「理想」(達成された時の状態)に、決めた理由は「メモ」に入れてもらいます。
決まったことを確かめたいだけなら、「質問する」を選んで「この会議で決まったことは?」と聞きます。このときAIはゴールを読んで答えるだけで、ゴールの中身は変えません。
3. 宿題ごとにAIに「進める」を頼む
できた宿題のうち、AIに任せられるものは、その行の✦から「進める」を選びます。AIは宿題のゴールの理想・メモと、親にあたる会議のゴールを読み、調べもの・下書き・資料の整理といった続きを進めます。分かったことや作ったものはゴールに書き戻され、AIが作業した記録は「AIメモリ」として残ります。
AIは、メールやメッセージの送信、データの削除のように許可が要る操作の前や、あなたにしか決められないことがあるときは、止まって確認を求めます。担当者以外のメンバーに確かめたいことは、ゴールのコメントでその人をメンションして聞きます。
4. 次の会議の前に、前回の宿題を確かめる
宿題がゴールになっていれば、完了したかどうかがそのまま残ります。次の会議の前に会議のゴールを開けば、前回の宿題のうち何が終わって何が止まっているかが分かります。チーム全体の進み具合の見方は、チームの進捗管理を見える化する方法で紹介しています。
AIのToDoを確定する前に人が確かめること
AIが議事録から出したタスクの案は、確定する前に人が見ます。全部を読み直す必要はありません。間違えたときの影響が大きい所に絞ります。
- 固有名詞と人名:文字起こしは、人名・社名・専門の言葉で聞き間違いが起きます。担当の名前がメンバーの一覧と合っているか
- 期限:相対の言い方を日付に直したとき、会議の日付を取り違えていないか
- お客様との約束:金額・納期・送る資料のように、社外に約束したことが正しく拾えているか。ここは議事録の元の発言まで戻って確かめます
担当が決まらない宿題は、AIに推測で埋めさせず、確認が要るものとして残させます。お客様へのメールや社外への共有のように取り消せない操作は、AIが下書きまで作り、送るのは人が確かめてからにします。
見える範囲にも注意します。Addnessでは、AIが読めるのはつないだ本人が見られる範囲だけです。ゴールに紐づけた議事録は、そのゴールを見られる人が見られます。社外の方が話した内容を含む議事録は、紐づけるゴールを選ぶ時点で、見せてよい人の範囲を考えておきます。
組織での回し方:定例会議一つから試す
全部の会議でいきなり始めると、頼み方も確かめ方も固まらないまま宿題が増えます。まずは週に一度の定例会議を1つ選び、その会議だけで「議事録を残す→宿題の案を出す→確かめて作る→続きを頼む→次の会議で確かめる」を回します。
頼み方は、数回試しながら直していきます。期限の書き方、担当が決まらないときの扱い、どこまでAIに進めてもらうか。決まりが固まったら、同じ頼み方を会議のゴールのメモに書いておけば、誰がAIに頼んでも同じ形でタスクができます。定例で回るようになってから、商談や社内のプロジェクトの会議に広げます。
アドネス社の例:約40分の会議から宿題10件
アドネス社の約40分の会議では、会議のあとにAIへ一言頼むと、AIが文字起こしを最後まで読み、宿題10件と、時間まで決まった打ち合わせ2件が、それぞれの担当者のToDoになりました。名前はメンバーの一覧と照らし、照らしても担当が決まらなかった1件はToDoに入れていません。それぞれのToDoには、何が終わっていればよいかと、元になった発言の時刻が入っています。決まりは何回か試しながら固めました(Addness使いこなし事例 vol.11)。
アドネス社の例:お客様の声から改善ToDoを出し、直すまで
マーケティングの担当者は、問い合わせ・商談の議事録・サポートへの相談を、毎週AIに読ませています。1回目は697件の問い合わせなどから課題を9つ見つけ、改善ToDoを7件登録しました。人はどのToDoから進めるかを選び、AIはヘルプやHPの説明を直すところまで進めます。製品の動きを開発チームに確かめる必要があったときは、AIがゴールのコメントで質問し、返事を受けて修正を仕上げました。記事の時点で改善ToDoは11個出て、10個が直っています(Addness使いこなし事例 vol.5)。
よくある質問
議事録からタスクを自動で作れますか?
作れます。AI議事録ツールのToDo抽出や生成AIへの依頼で宿題の案を出し、自動化ツールやAPIでタスク管理に登録するのが一般的です。担当者・期限・固有名詞は、人が確かめてから確定させます。Addnessでは、議事録が付いたゴールを「AIに依頼する」で渡すと、AIが議事録を読んで宿題を子ゴールの案にし、OKしたものだけが作られます。
AI議事録のToDoが実行されないのはなぜですか?
よくある原因は、タスク管理への転記が漏れること、担当と期限があいまいなこと、タスクから目的が抜けて優先順位を決められないことです。ToDoの候補を出すところまでで止まり、誰がどう進めるかが決まっていないと、議事録の中に残ったままになります。
議事録から作るタスクには何を書けばいいですか?
担当(1人の名前)と期限(日付)に加えて、目的(何が終われば完了か)と、なぜそう決めたかを書きます。元の発言の時刻を添えておくと、あとから議事録で確かめられます。目的と理由があると、続きを頼まれた人やAIが判断しやすくなります。
タスクの実行までAIに任せられますか?
調べもの・下書き・資料の整理のような続きの作業は任せられます。MCPでAIエージェントとタスク管理をつなぐと、AIはタスクの目的や経緯を読んでから作業し、結果をタスクに書き戻します。お客様への送信やデータの削除のように取り消せない操作は、人が確かめてから実行します。
ChatGPTやClaudeに議事録を貼ってToDoを出すのと、何が違いますか?
貼り付けて頼む方法は、すぐに試せるのが利点です。ただ、会議のたびに議事録を探して貼る手間がかかり、出てきたToDoは会話の中に残るので、チームのタスクにするには書き写す必要があります。議事録とタスクを同じ場所に置き、AIをMCPでつなぐと、AIが議事録を読み、タスクを作り、続きを進めるまでを同じ場所で行えます。
どの会議の議事録に対応していますか?
Addnessの議事録Botが参加できるのは、Google MeetとZoomの会議です。ほかに、Addnessの中で行う会議と、会議室での対面の会議も議事録にできます。議事録BotはStarter以外のプランで使えます(2026年10月時点)。
次にやること
まずは次の定例会議を1つ選び、その会議のゴールをAddnessに置いて、議事録を紐づけてみてください。会議のあとに「AIに依頼する」から宿題の案を出してもらい、確かめて作り、1件だけでもAIに続きを頼むと、議事録から実行までの流れを一度で確かめられます。Addnessを始めるには、Addnessのはじめ方から登録して、最初のゴールを置きます。
社内の会議をどのゴールに結びつけるか、どこまでAIに任せるかを相談したい方は、無料の導入支援をご利用ください。担当者が、今の会議と宿題の回し方を伺いながら一緒に決めます。
この記事を書いた人
アドネス株式会社 マーケティング 竹内翼
Addnessのマーケティング責任者。150人規模の会社で人事責任者も務めました。
