CLAUDE.mdの書き方とチーム共有|Claude Code・Codexに会社の文脈を渡す方法(AGENTS.md・MCPの使い分け)

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Claude Code・Codexのコンテキストをチームで共有するには、決まりごとはCLAUDE.md・AGENTS.mdに書いてリポジトリで共有し、「いま何を目指し、何を決め、どこまで進んだか」という仕事の経緯は、MCPでつないだ共通の置き場からAIに読ませます。2つは役割が違うので、片方だけでは足りません。

要点

  • 共有したい文脈は、変わりにくい「決まりごと」と、毎日動く「仕事の経緯」の2種類です
  • 決まりごとは、CLAUDE.md・AGENTS.mdをGitで共有するか、Claude Team・Enterpriseのサーバー管理設定で組織に配ります
  • 仕事の経緯は、MCPに対応した業務ツールにAIをつなぎ、メンバー全員のAIが同じ場所を読み書きする形が向いています
  • Addness(アドネス)は、ゴール・決めたこと・進み具合をAIが読み書きできるMCPサーバーで、Claude Code・Codex・Cursorのどれからでも同じゴールにつながります

なぜメンバーごとにAIの賢さが違うのか

Claude CodeやCodexを個人で使いこなしている人ほど、チームに広げる段階で同じ壁にぶつかります。自分のAIは会社の事情を分かったうえで動くのに、メンバーのAIは一般論しか返さない、という壁です。

AIは賢いが、あなたの会社のゴールを知らない

AIの答えの質は、渡された文脈で大きく変わります。使いこなしている人は、指示ファイルに会社の前提を書き、過去のやり取りを貼り、必要な資料の場所を教えています。その積み重ねは、その人のパソコンと頭の中にあります。

メンバーが同じAIを使っても、この積み重ねは受け継がれません。結果として、同じ道具なのに人によって成果が大きく変わり、使いこなしている人に相談が集まります。チームでAIを使うときに埋めたいのは、道具の差より文脈の差です。

共有したい文脈は2種類:決まりごとと仕事の経緯

AIに渡したい文脈は、性質で2つに分けて考えると整理しやすくなります。

決まりごと(変わりにくい)仕事の経緯(毎日動く)
例用語の使い方、文書の書き方、使ってよいツール、送信前に人が確かめる決まりいま目指していること、前回決めたこと、誰がどこまで進めたか、残っている判断
頻度月に数回毎日、作業のたびに
置き場指示ファイル(CLAUDE.md・AGENTS.md)人もAIも読み書きできる共通の置き場

図:AIに共有したい文脈は2種類。決まりごと(用語・書き方・使ってよいツール)はCLAUDE.md・AGENTS.mdに、仕事の経緯(目指すこと・決めたこと・進み具合)はAddnessのゴール(理想・メモ・AIメモリ)に置き、どちらもチーム全員のClaude Code・Codex・Cursorが同じものを読む

決まりごとは、一度書けばしばらく使えます。仕事の経緯は、書いた瞬間から古くなっていきます。指示ファイルに経緯まで書こうとすると、更新が追いつかず、ファイルが分厚くなって肝心の決まりごとが埋もれます。

どちらの文脈も、それぞれの正本を1つに決めておくことが大切です。同じ内容が複数の場所にあると、どれが最新か分からなくなります。会社の目的・経緯・やり方を人とAIが同じ場所で読み書きする考え方は、「カンパニーブレインとは」でくわしく扱っています。

方法1:CLAUDE.md・AGENTS.mdをリポジトリで共有する

いちばん基本の方法は、指示ファイルをGitのリポジトリに入れて、メンバー全員が同じファイルを読む形です。

Claude Codeの公式ドキュメント(2026年10月時点)では、指示ファイルは次のように分けられています。

置き場所読む人使い道
リポジトリ直下の CLAUDE.md(または .claude/CLAUDE.md)Gitで共有したチーム全員チームの決まりごと
CLAUDE.local.md(.gitignore に入れる)自分だけそのリポジトリでの個人の設定
~/.claude/CLAUDE.md自分だけすべての作業で読まれる個人の好み

Codexは、~/.codex/AGENTS.md(個人の全体設定)と、リポジトリのルートから作業しているフォルダまでの各 AGENTS.md をつなげて読みます。作業しているフォルダに近いものほど後ろに置かれ、優先されます(Codexの公式ドキュメント)。

CLAUDE.mdの書き方:短く、確かめられる言葉で

Claude Codeの公式ドキュメント(2026年10月時点)では、CLAUDE.mdの指示はAIが読む文脈として扱われ、どこまで守られるかは書き方で変わります。ドキュメントが挙げている要点は次のとおりです。

  • 1つのファイルは200行未満を目安にする。長いほど毎回読む量が増え、守られにくくなる
  • 「ファイルを整理しておく」ではなく「この種類のファイルはこのフォルダに置く」のように、守れたかを確かめられる言葉で書く
  • 関係する指示を見出しと箇条書きでまとめる
  • 矛盾する指示が残っていないか、ときどき見直す

最初の1枚は、Claude Codeで /init を実行すると、リポジトリを読んだ下書きが作られます。そこに、AIが自分では気づけないチームの決まりごとを足していきます。

Claude CodeとCodexを両方使うチームの書き方

メンバーによってClaude CodeとCodexを使い分けているなら、正本を AGENTS.md にして、CLAUDE.md からそれを取り込む形にすると、同じ内容を二か所で直さずに済みます。Claude Codeの公式ドキュメントでは、AGENTS.md の隣に置いた CLAUDE.md の先頭に @AGENTS.md と1行書き、その下にClaude Code専用の指示を足す方法が案内されています。

@AGENTS.md

# Claude Code だけの指示
- 調べものは、先にサブエージェントに任せる

Cursorを使うメンバーがいる場合も、Cursorの公式ドキュメントでは AGENTS.md を読むとされています。

向いているチームと限界

この方法は、メンバーが日常的にGitを使う開発チームに向いています。変更の履歴が残り、誰がいつ何を書き換えたかを追えます。

一方で、次の点が課題になります。

  • Gitを使わないメンバー(営業・バックオフィス・経営者)には、ファイルを最新に保つ作業そのものが負担になる
  • リポジトリごとにファイルがあるので、会社全体で守る決まりごとを複数のリポジトリにそろえ続けるのが手間
  • 進行中の仕事の経緯を書き足していくと、ファイルが分厚くなり、毎回それを全部読ませることになる

指示ファイルに書くのは、決まりごとと「どこに何があるか」の地図にとどめるのがおすすめです。中身そのものは、それぞれの正本に置いておきます。

方法2:組織共通の指示を配る(Claude Team・Enterpriseの設定)

会社全体に同じ決まりごとを効かせたいなら、指示ファイルを一人ひとりに配る方法があります。Claude Codeの公式ドキュメント(2026年10月時点)では、次の2つが案内されています。

  • 管理ポリシーのCLAUDE.md:macOSなら /Library/Application Support/ClaudeCode/CLAUDE.md のように、OSごとに決まった場所へ、端末管理の仕組み(MDMなど)で配ります。個人の設定では外せません
  • サーバー管理設定:Claude Team・Enterpriseでは、claude.aiの組織の設定から、Claude Codeの設定をJSONで配れます。claudeMd という項目に指示の中身を入れると、組織共通の指示として全員のClaude Codeに届きます(公式ドキュメント)

サーバー管理設定は、組織の全員に同じ内容が一律にかかります。部署ごとに分けることはできません。また、APIキーやクラウド事業者の経由で使っているClaude Codeには届きません。

この方法は「全員が必ず守ること」(機密情報の扱い、送信前の確認など)を配るのに向いています。逆に、部署ごとに違う進め方や、日々動く仕事の経緯を載せる場所ではありません。

方法3:MCPで仕事の文脈そのものにつなぐ

3つ目は、指示ファイルに経緯を書くのをやめて、AIが自分で仕事の経緯を読みに行けるようにする方法です。MCP(Model Context Protocol)は、AIアプリと外部のツールをつなぐ共通の決まりごとで、Claude Code・Codex・Cursorはどれも対応しています。

MCPでつないだAIは、作業を始める前に、つないだ先から必要な情報を自分で取りに行き、終わったら結果を書き戻します。同じMCPサーバーにチーム全員のAIがつながっていれば、ある人のAIが書き戻した決定を、次の日に別の人のAIが読んで続きから始められます。

自作のMCPサーバーと、既製のサービスの違い

社内の資料やデータベースにつなぐために、MCPサーバーを自分たちで作る方法もあります。自由度は高い反面、作る人と直し続ける人が必要です。

自作のMCPサーバーMCPに対応した既製のサービス
始め方作る人が要る接続先のURLを登録してログインする
渡せる文脈作った範囲サービスに置いた情報(ゴール・タスク・顧客など)
書き戻し作り込み次第対応する操作の範囲で書き戻せる
保守自分たちサービスの会社
向く人社内のシステムに深くつなぎたい開発チームエンジニアでないメンバーも含めて使いたいチーム

Claude Codeでは、--scope project で追加したMCPサーバーはリポジトリ直下の .mcp.json に書かれ、Gitで共有すればチーム全員が同じ接続先を使えます(公式ドキュメント)。リモートのMCPサーバーなら、各メンバーはブラウザでログインして許可するだけです。

例:Addness MCPでゴールツリーを共有する

Addness(アドネス)は、ゴール・やること・仕事の経緯・成果物を一か所に置き、MCP対応のAIがその文脈を読んで仕事を進めるワークスペースです。AddnessのMCPサーバーにつなぐと、AIは次のように仕事の文脈を読みます。

  • ゴールツリーごと読む:なぜやるのか(親ゴール)、何と並んでいるのか(兄弟ゴール)、どこまで進んだのかを、AIが構造ごと読みに行きます
  • 理想とメモを読む:ゴールごとに「理想」(達成された時の状態)と「メモ」(背景・経緯・決めたこと)を書けます。MCPでつないだAIは、そのゴールで作業するときにここを読みます
  • AIメモリが残る:AIがそのゴールで作業すると、決めたこと・作ったもの・分かったことが「AIメモリ」として自動で残り、次のAIが読みます
  • どのAIでも同じゴール:Claude Codeで進めた仕事の続きをCodexで、チームメイトはCursorで、という使い方ができます

AIが見られる範囲は、つないだ本人が見られる範囲と同じです。ゴールごとに誰をアサインするかで、見える範囲が決まります。くわしくはAIエージェント接続(MCP)の機能紹介にあります。

3つの方法の選び方

図:3つの共有のしかたと届き方。1 リポジトリで共有(CLAUDE.md・AGENTS.mdをGitで取り込む)、2 組織に配る(claudeMdをTeam・Enterpriseで全員のClaude Codeに一律で)、3 MCPで仕事につなぐ(AddnessなどをClaude Code・Codex・Cursorから読み、結果を書き戻す)

方法1 リポジトリ方法2 組織に配る方法3 MCP
渡せる文脈決まりごと・地図全員が守る決まりごと仕事の経緯
対象Gitを使うチームClaude Team・Enterprise非エンジニアも含む全員
手間ファイルの更新管理者の設定結果を書き戻す
ツール横断AGENTS.mdなら可Claude CodeだけMCP対応なら可
日々の更新向かない向かない向く

多くのチームでは、1つを選ぶより組み合わせる形が落ち着きます。決まりごとは指示ファイル(必要なら組織への配布)、仕事の経緯はMCPでつないだ置き場、と役割を分けます。指示ファイルの中に「決まったことと仕事の現在地はAddnessが正」のように置き場の地図を1行書いておくと、AIはそこを読みに行きます。

Claude CodeのSkills(スキル)との使い分け

CLAUDE.mdと並んでよく使われるのが、Claude CodeのSkills(スキル)です。Claude Codeの公式ドキュメント(2026年10月時点)では、スキルは SKILL.md に指示や手順を書いたもので、リポジトリの .claude/skills/<スキル名>/SKILL.md に置いてコミットすれば、チームの全員が同じものを使えます。ふだんは説明文だけが読み込まれ、本文は使う時にだけ読み込まれます。

同じ手順やチェックリストを何度も貼っている時や、CLAUDE.mdの一部が決まりごとではなく手順に育ってきた時は、スキルにするよう案内されています。毎回守らせたい決まりごとはCLAUDE.mdに、くり返す作業の手順はスキルに分けると、CLAUDE.mdを短く保てます。

始め方:まず一つの仕事から

いきなり全社の文脈を整えようとすると、置き場づくりだけで止まります。1つの仕事で、人からAIへ、AIから別の人のAIへ渡るところまでを試すのが近道です。Addnessで始める場合の流れは次のとおりです。

  1. 仕事を1つ置く:チームで進めている仕事を1つ選び、ゴールにします。「理想」に達成された時の状態を書き、「メモ」にこれまでの経緯と決めたことを書きます
  2. AIをつなぐ:使っているAIに「Addness MCP(https://vt.api.addness.com/mcp)を設定してください」と送ります。ブラウザでのログインと許可だけ、自分で行います。Claude Code・Codexは接続ページのボタンからワンクリックで始められます。APIキーは要りません
  3. 「このゴールを進めたい」と頼む:ゴールの行の「AIに依頼する」から「進める」を選び、「Claude Codeで開く」か「Codexで開く」を押すと、ゴールのURLと進め方が入った指示文でAIが開きます。「指示文をコピー」を使えば、ほかのAIにも貼り付けられます
  4. 結果を残す:AIは作業の結果と分かったことをゴールに書き戻します。次に別のメンバーが同じゴールを自分のAIに渡すと、そのAIは書き戻された経緯から始めます

ターミナルで設定したい人は、Claude Codeなら次の1行で追加し、claude mcp login addness でログインします。

claude mcp add --transport http --scope user addness https://vt.api.addness.com/mcp

社内での使い方の例

アドネスの社内では、2人のAIの間で仕事を渡すときに、この形を使っています。依頼する側がClaude Codeに頼み、AIが要件を整理してゴールに残しました。受ける側はCodexに「チャット対応して」と伝えただけで、Codexはそのゴールと自分のパソコンの環境を組み合わせて、散らばっていた顧客情報の統合を進めました。打ち合わせはしていません。

図:ゴールを介してAIからAIへ仕事を渡す流れ。AさんのClaude Codeが決めたことをゴールに書き、ゴールの理想・メモ・AIメモリ・コメントをBさんのCodexが読んで作業を進め、結果はゴールに書き戻される

1日かかる見込みだった作業が、実装から完成まで30秒で終わりました(1日は運用上の見積もりです)。経緯はnoteの実例記事で公開しています。

共有するときの注意点

権限:AIに見せる範囲を人と同じにする

AIに見せる範囲は、そのAIを使う人が見てよい範囲と同じにするのが基本です。リポジトリなら閲覧できるメンバー、MCPならサービス側の権限で決まります。Addnessでは、AIの操作はつないだ本人の権限の範囲に限られ、本人が見られないゴールをAIが見ることはありません。

機密情報:指示ファイルに入れない

共有する指示ファイルには、APIキー・パスワード・個人情報を書かないでください。Gitの履歴に一度入ると、あとから消しても残ります。他人から預かった秘密(人事評価、取引先の機密資料など)は、共有の置き場に入れない決まりにしておくと迷いません。

人の確認:外に出る操作は最後に人が押す

AIに読み書きを任せても、お客様へのメール、社外への共有、データの削除のように取り消せない操作は、送る前に人が確かめる形にしておきます。メールや外部の資料に紛れた「〇〇に送って」のような文を、AIが指示と取り違えることもあります。外から届いた文章を読ませる仕事ほど、書き込みや送信の前に確認を挟みます。

データの扱いはセキュリティにまとめています。

よくある質問

Claude Codeのコンテキストをチームで共有するには?

基本は、プロジェクトのCLAUDE.md(またはAGENTS.md)をGitのリポジトリで共有する方法です。組織全体で共通の指示を配るなら、Claude Team・Enterpriseのサーバー管理設定も使えます。決まりごとではなく進行中の仕事の経緯を共有したいなら、MCPでゴールやタスクの管理ツールにつなぐ方法があります。

CLAUDE.mdとAGENTS.mdの違いは?

CLAUDE.mdは、Claude Codeが作業を始めるときに読み込む指示ファイルです。AGENTS.mdは、Codex・Cursorなど複数のAIエージェントが共通で読む指示ファイルとして使われています。Claude Codeでは、CLAUDE.mdの先頭に「@AGENTS.md」と書いて取り込む方法が公式に案内されています。

非エンジニアのメンバーにも同じ文脈を渡せますか?

渡せます。Gitを使わないメンバーには、MCPに対応した業務ツールにAIをつなぐ方法が現実的です。Addnessなら、使っているAIに接続先を1行送ってブラウザで許可するだけで、同じゴールの文脈を読めるようになります。

Claude Code・Codex・Cursorを人によって使い分けていても共有できますか?

できます。決まりごとはAGENTS.mdを正本にすると、3つとも同じ内容を読めます。仕事の経緯は、同じMCPサーバーにつなげば、使うAIが違っても同じ情報を読み書きします。

Addness MCPでは何が共有されますか?

ゴールツリー(目的・関連するゴール・進み具合)、ゴールの理想とメモ、今やるべきToDo、コメントと通知、リソース、AIメモリなどです。参照できるのは、つないだ本人がアクセスできる範囲に限られます。

機密情報はどう扱えばいいですか?

共有する指示ファイルには認証情報や個人情報を入れず、AIに渡す範囲は権限で制限するのが基本です。書き込みや外部への送信は、人が確かめてから実行する運用をおすすめします。

次にやること

まずはチームで進めている仕事を1つAddnessに置き、Claude Code・Codexをつないで「このゴールを進めて」と頼んでみてください。つなぎ方はAIエージェント接続(MCP)に、ゴールの書き方はゴール・タスク・KPIの機能紹介にあります。料金やプランの違いはAddness(アドネス)とは?料金・評判・できることで確かめられます。

チームで使い始めたい会社には、無料の導入支援があります。お客様の仕事を1つ、AIに任せられるところまで一緒に進めます。申し込みは相談フォームからです。

この記事を書いた人

アドネス株式会社 マーケティング 竹内翼

Addnessのマーケティング責任者。150人規模の会社で人事責任者も務めました。