Claude Code Skills(スキル)とは?作り方と、業務の手順をSkillにする例

公開日:/更新日:

7日間無料で試す

Claude Code Skills(スキル)とは、くり返し使う手順や知識を SKILL.md というファイルにまとめておき、関係する場面でClaude Codeが自分で読み込んで使う仕組みです。/スキル名 と打って呼び出すこともできます。

要点

  • Skillは「必要な時だけ読まれる手順書」です。CLAUDE.mdと違い、本文は使う時にしか読み込まれません
  • 作り方は、.claude/skills/<名前>/SKILL.md を置くだけです。うまくいった一回のあとにClaude Codeへ「Skillにまとめて」と頼めば、ファイルごと作ってくれます
  • 自動で使われるかどうかは、フロントマターの description(何をするか・いつ使うか)の書き方でほぼ決まります
  • Skillは手元のファイルなので、Gitを使わないメンバーや別のAIとは共有しにくい面があります。チームで使うやり方は、Addness(アドネス)のナレッジに置いて、つないだAIから読ませる方法もあります

この記事のSkillsの仕様は、2026年10月時点のAnthropic公式ドキュメント(Claude をスキルで拡張する)にもとづいています。

Claude Code Skillsとは:必要な時だけ読まれる手順書

Claude Codeを使っていると、同じ説明を何度もする場面が出てきます。「議事録は、決定事項・宿題・次回の日程の順で」「週次の報告は、この形で」。毎回チャットに貼るのをやめて、手順をファイルにして決まった場所に置いておくのがSkillです。

2026年10月時点の公式ドキュメントでは、Skillを作るとよい場面として、同じ指示・チェックリスト・複数の段階がある手順をチャットに何度も貼っている時と、CLAUDE.mdの一部が事実ではなく手順に育ってきた時が挙げられています。

自動で読まれる場合と、/で呼び出す場合

Skillの使われ方は2通りあります。

使われ方どう動くか向いている手順
自動頼まれた内容と description を照らし合わせ、合えばClaude Codeが読み込む議事録の形、文書の書き方など、関係する時にいつも守ってほしいもの
手動/meeting-minutes のように名前を打って呼び出す公開・送信・デプロイなど、自分のタイミングで始めたいもの

セッションの始めにClaude Codeが読むのは、各Skillの名前と説明の一覧だけです。本文は使う時に初めて読み込まれるので、長い参考資料を入れたSkillを置いておいても、使うまでは文脈をほとんど圧迫しません。

なお、以前からある「カスタムコマンド」(.claude/commands/ に置くファイル)は、今はSkillに統合されています。.claude/commands/deploy.md と .claude/skills/deploy/SKILL.md は、どちらも /deploy になります。既存のコマンドのファイルはそのまま動きます。

CLAUDE.md・MCPとの違い

Claude Codeに文脈を渡す仕組みはほかにもあります。役割で分けると次のようになります。

仕組み読まれるタイミング置くもの
CLAUDE.md毎回、作業の始めに全部の仕事に共通する約束ごと、どこに何があるかの地図
Skill関係する時、または呼び出した時くり返す手順、特定の作業でだけ要る知識
MCPAIが必要な時に取りに行く外部のツールやデータ(ゴール・顧客・予定など)

CLAUDE.mdに手順まで書き込むと、毎回それを全部読んでから動くことになり、ファイルが分厚くなります。CLAUDE.mdは地図と約束ごとにとどめて、手順はSkillに分けるのが基本の分け方です。CLAUDE.md・AGENTS.mdをチームで共有する方法と、MCPとの使い分けは「Claude Code・Codexに会社の文脈をチームで共有する方法」でくわしく扱っています。MCPそのものは「MCPとは」にまとめています。

図:CLAUDE.mdは毎回読まれる共通の約束ごとと地図、Skillは関係する時か呼んだ時に読まれる手順、MCPはAIが必要な時に取りに行く外部のツールやデータ。

Skillの置き場所と、どこで使えるか

Skillは、置いた場所によって使える範囲が変わります。公式ドキュメントで案内されている主な置き場所は次のとおりです。

種類置き場所使える範囲
個人~/.claude/skills/<名前>/SKILL.mdこのパソコンのすべてのプロジェクト
プロジェクト.claude/skills/<名前>/SKILL.mdそのリポジトリ。コミットすればチームも使える
プラグイン<プラグイン>/skills/<名前>/SKILL.mdプラグインを入れた所。/プラグイン名:スキル名 で呼ぶ
組織管理設定のフォルダの .claude/skills/組織が配ったパソコンの全員

同じ名前のSkillが複数の場所にある時は、組織が個人より、個人がプロジェクトより優先されます。

気をつけたいのは、個人の ~/.claude/skills/ がどこでも読まれるわけではない点です。クラウドで動くセッションや、定期的に自動で動かすルーティンは、手元のパソコンの個人用Skillを読みません。そうした場所でも使いたいSkillは、リポジトリにコミットするか、claude.aiのアカウントでSkillを有効にしておきます。claude.aiで有効にしたSkillは、ログインしたClaude Codeにも同期されます。

SKILL.mdの書き方:フロントマターと本文

SKILL.md は2つの部分でできています。先頭の --- で挟んだ設定(フロントマター。YAMLという形式で書く設定欄)と、その下にMarkdownで書く手順の本文です。

---
name: meeting-minutes
description: 会議の文字起こしやメモから議事録を作る。「議事録にして」「会議をまとめて」と頼まれた時に使う。
---

# 議事録の作り方

1. 冒頭に会議名・日付・参加者を書く
2. 決定事項を箇条書きにする。決まっていないことは書かない
3. 宿題を「誰が・何を・いつまでに」の形で並べる。担当が分からないものは「担当未定」と書く
4. 次回の日程が決まっていれば最後に書く

# 守ること
- 発言をそのまま写さず、要点だけにする
- 社外に送る文面は作らない。送るかどうかは人が決める

よく使うフロントマターの項目

項目はどれも省略できますが、description だけは書くことが推奨されています。

項目役割
name/ で呼ぶ時の名前。省略するとフォルダ名になる
description何をするか・いつ使うか。自動で使うかの判断材料
when_to_use使う場面の補足(頼まれ方の例など)。description の後ろに足される
disable-model-invocationtrue にすると自動では使われず、/ で呼んだ時だけ動く
user-invocablefalse にすると / のメニューに出ず、Claude Codeだけが使う
allowed-toolsSkillを使っている間、確認なしで使ってよいツール
contextfork にすると、別の作業役(サブエージェント)で実行する
paths特定のファイルを扱う時だけ自動で使うように絞る

description と when_to_use は合わせて1,536文字までしか一覧に載りません。いちばん大事な使いどころを先頭に書きます。Skillがたくさんある時は、使われる回数が少ないSkillから説明が省かれることもあります。

長い資料やスクリプトは、別のファイルに分ける

1つのSkillのフォルダには、SKILL.md のほかに資料・例・スクリプトを入れられます。公式ドキュメントでは、SKILL.md は500行以内にして、細かい資料は別ファイルに移し、SKILL.md から相対リンクで指すよう案内されています。

meeting-minutes/
├── SKILL.md        (必須。手順の本体)
├── template.md     (議事録のひな形。必要な時に読む)
└── examples/
    └── good.md     (よくできた議事録の例)

本文には $ARGUMENTS(呼び出す時に渡した文字)を入れたり、!`コマンド` の形で、Skillを読む前にコマンドの結果を差し込んだりもできます。最初の1本では使わなくてかまいません。

Claude Code Skillsの作り方:最初の1本を作る手順

Skillは手で書くこともできますが、最初はClaude Codeに作らせるほうが早く、実際にやった手順がそのまま形になります。

  1. 一度、Skillなしでやり切る。 議事録づくりなら、Claude Codeと会話しながら1回ちゃんと作り、直したい所を直してもらいます。

  2. やり切った直後に、Skillにまとめてもらう。 次のように頼みます。

    いまの議事録の作り方を、次から同じようにやれるようにSkillにまとめて。
    このプロジェクトのメンバーも使うので、プロジェクトのSkillにして。
    
  3. 置き場所を確かめる。 自分だけなら ~/.claude/skills/、チームで使うならリポジトリの .claude/skills/ です。

  4. description を読み直す。 自分やメンバーが実際に頼む時の言い方(「議事録にして」「会議をまとめて」)が入っているかを見ます。

  5. 2通りで試す。 「この文字起こしを議事録にして」と頼んで自動で使われるかと、/meeting-minutes で呼んだ時に手順どおりになるかを確かめます。

  6. 使いながら直す。 ずれた所があれば「議事録のSkillに、宿題には期限も書くと足して」と頼みます。SKILL.md を書き換えると、今のセッションにもそのまま反映されます。

一から書くより、うまくいった一回を残すほうが、手順の抜けが少なくなります。Claude Codeを仕事で使い始める段階の進め方は「Claude Codeを非エンジニアが業務で使う方法」に、作業場の整え方は無料講座の「AIが働ける環境を作る」にあります。

業務の手順をSkillにする例

開発の仕事でなくても、くり返す手順ならSkillにできます。向いているのは、毎回同じ形で出してほしいもの、毎回同じ確認をしてほしいものです。

仕事Skillに書くこと呼び方のおすすめ
議事録書く順番、宿題の書き方、書かないこと自動
週次の報告見出しの形、数字の出し方、どの資料を見るか自動
問い合わせの返信案言葉づかい、添えるヘルプのリンク、人に回す条件自動
見積書・提案書ひな形(別ファイル)、計算の決まり、確認する人自動
公開・送信の前の点検点検の項目、止める条件手動(disable-model-invocation: true)

社外に出すもの、取り消せない操作をするものは、手動で呼ぶSkillにしておくと、思わぬ時に動き出しません。手順の中にも「送る前に必ず見せる」のような止めどころを書いておきます。

1つのSkillには1つの仕事を入れます。「議事録と週次の報告と返信案」をまとめた大きなSkillにすると、description がぼやけて、自動で使われにくくなります。

Skillがうまく使われない時の確かめ方

公式ドキュメントの案内をもとに、よくある症状ごとに確かめる所を挙げます。

自動で使われない時は、まず description に、実際に頼む時の言葉が入っているかを見ます。Claude Codeに「使えるSkillは何?」と聞いて一覧に出てくるか、/名前 で呼べるかも確かめます。フロントマターの --- がファイルの1行目にない、YAMLの書き方が崩れている、といった場合は、設定が読まれないまま本文だけが読み込まれます。

使わなくてよい時まで使われる時は、description をもっと具体的にします。自分で呼ぶ時だけでよいなら disable-model-invocation: true を足します。

途中から手順を守らなくなる時もあります。会話が長くなって要約されると、Skillは先頭のほうしか残らないことがあるので、大事な指示は SKILL.md の上のほうに書き、必要ならもう一度呼び出します。毎回かならず守らせたい決まりは、決まった操作の前後に自動で動く「フック」という仕組みに移すことも案内されています。

チームでSkillを共有するには

Skillをメンバーにも使ってもらう方法は、公式ドキュメントでは次の4つが案内されています。

方法やること向いている場面
プロジェクトに入れる.claude/skills/ をリポジトリにコミット同じリポジトリで作業する開発チーム
プラグインにするプラグインの skills/ に入れて配る複数のリポジトリやチームで使い回す
組織で配る管理設定で全員のパソコンに配る全員が必ず使う手順
claude.aiで有効にするアカウントでSkillをオンにするクラウドのセッションでも使いたい

どれもClaude Codeの中で完結する方法です。実際の仕事では、次のような所で手が止まりがちです。

  • Gitを使わないメンバー(営業・バックオフィス・経営)は、リポジトリのSkillを開いて直す習慣がない
  • Codexなど別のAIを使うメンバーもいて、手順の置き場がツールごとに分かれる
  • その手順が何の仕事で、どれだけ使われているかが、ファイルからは分かりにくい

Skillは「Agent Skills」という公開された決まりに沿っていて、公式ドキュメントでは複数のAIツールで使える形とされています。それでも、置き場がパソコンやリポジトリのファイルである点は変わりません。

Addnessのナレッジとの関係:やり方をチームとAIで同じ場所に置く

Addness(アドネス)は、チームとAIが同じ脳を共有する「カンパニーブレイン」です。ゴール・やること・仕事の経緯・成果物を一か所に置き、Claude Code・Codex・CursorなどMCP対応のAIエージェントがその文脈を読んで仕事を進めます。その中で、仕事のやり方を残す場所が「ナレッジ」です。

ナレッジは、名前・いつ使う・やり方の3つで1件になっています。SKILL.mdの name・description・本文と、ほぼ同じ形です。

Claude CodeのSkillAddnessのナレッジ
置き場パソコンやリポジトリのファイルAddnessの組織の中
読むAIClaude Code(Agent Skills対応のツール)つないだAI(Claude Code・Codex・ChatGPTなど)
読む人ファイルを開ける人組織のメンバー(共有の設定で絞れる)
仕事結びつきなしゴールに結びつけ、ゴールと一緒に読まれる
記録なしどのAIが・どのゴールのために読んだか
得意スクリプトなど手元の操作チームで共有する業務の手順

使い分けの目安は、手元のファイルやコマンドを扱う開発寄りの手順はSkill、メンバーみんなで同じようにやりたい業務の手順はナレッジ、です。両方を使うなら、同じ手順を2か所に書かないようにします。片方を正本と決めて、もう一方からはそこを指すだけにしておくと、食い違いが起きません。

図:Claude CodeのSkillはパソコンやリポジトリのファイルでClaude Codeが読み、Addnessのナレッジは組織の中に置いてつないだAIが読み、ゴールに結びつき、読まれた記録が残る。

Addnessでやり方をナレッジに残す手順

  1. AIをつなぐ。 使っているAIに次の一文を送ります。ブラウザでAddnessにログインして許可するところだけ、自分で行います。APIキーは要りません。AIごとの手順はAddness MCPのつなぎ方にあります。

    Addness MCP(https://vt.api.addness.com/mcp)を設定してください。
    
  2. うまくいった仕事のあとで頼む。 つないだAIに「今のやり方をナレッジに残して」と頼むと、AIが名前・いつ使う・やり方をまとめて、ナレッジを1件作ります。

  3. ゴールに結びつける。 ゴール詳細の「ナレッジ」の欄で「追加」を押し、使うナレッジを選びます。上のゴールに結びつけたナレッジは、下のゴールにも「上のゴールから」として並びます。

  4. 次の仕事で使う。 似た仕事を頼むと、AIがナレッジを探して読み、同じやり方で進めます。ナレッジの画面の「今すぐ使う」から「このやり方で進める」を選んで、AIに渡すこともできます。古くなったら「このナレッジを直して」と頼めば、AIが直します。

ナレッジは直すたびに版が増え、「更新の履歴」に誰が(AIを含む)いつどこを変えたかが残ります。右側の「AI が読んだ」には、AIが読んだ回数と直近の履歴が出るので、使われていない手順も見つけられます。画面の詳細はヘルプのナレッジのページにあります(画面の名前は2026年10月時点のものです)。

社内の事例:手順を型にして、知らない人のAIが1時間でLPを公開

アドネス株式会社では、マーケティング責任者がふだんのLP(申し込みを受けるためのページ)の作り方を、自分のAIに11の手順へまとめさせ、Addnessのテンプレートにしました。手順には、理由や画像の指示、「質問は1つずつ」「公開の前に人が承認する」といったAIへの決まりも入っています。手順を知らない別の担当者がそのテンプレートを自分のAddnessに入れてAIに順に進めてもらうと、着手から約1時間で画像入りのLPが公開されました(「マーケ責任者のLPの作り方をテンプレートにした【Addness使いこなし事例 vol.9】」)。

ここで使ったのはナレッジの隣にある「テンプレート」(うまくいったゴールツリーを組織の型にして使い回す機能)です。くり返すやり方はナレッジ、手順ごとに進み具合を追いたい仕事はテンプレート、と分けて使えます。テンプレートの機能はテンプレート・ルーティンの紹介にまとめています。

よくある質問

Claude Code Skillsとカスタムコマンドは何が違いますか?

今は統合されていて、.claude/commands/ のファイルも .claude/skills/ のSkillも同じように /名前 で動きます。Skillのほうは、資料やスクリプトを同じフォルダに入れられることと、関係する場面でClaude Codeが自動で読み込めることが加わっています。同じ名前があればSkillが優先されます。

Skillはどこに保存すればよいですか?

自分だけが使うなら ~/.claude/skills/<名前>/SKILL.md、チームで使うならリポジトリの .claude/skills/<名前>/SKILL.md に置いてコミットします。

作ったSkillが自動で使われません。

description に、実際に頼む時の言葉と使う場面が入っているかを確かめてください。フロントマターの --- が1行目にない、YAMLが崩れている、disable-model-invocation: true が入っている、といった場合も自動では使われません。/名前 で直接呼べるかも試してください。

CLAUDE.mdとSkillはどう使い分けますか?

毎回読んでほしい約束ごとと地図はCLAUDE.md、特定の仕事でだけ要る手順はSkillです。CLAUDE.mdが手順で分厚くなってきたら、その手順をSkillに移します。

ClaudeアプリのSkillsとClaude CodeのSkillsは同じものですか?

どちらもAgent Skillsという決まりに沿った同じ形式です。claude.aiのアカウントで有効にしたSkillは、ログインしたClaude Codeにも同期されます。ただ、Claude Code以外で読み込む場合は、使えるフロントマターの項目が name・description など一部に限られます。

Addnessのナレッジがあれば、Skillは要りませんか?

役割が違うので、両方を使い分けられます。スクリプトを動かす、コマンドの結果を差し込むといった手元の作業はSkillが得意です。メンバーやほかのAIとも同じやり方を共有したい業務の手順は、ナレッジに置いておくとClaude Code以外のAIからも読めます。

Addnessで、やり方をチームとAIの共通の置き場にする

Skillで手順をまとめる習慣ができたら、次はそのやり方を、仕事そのもの(ゴール)とつないでチームで使える形にします。Addnessは、Pro以上の月払いなら7日間の無料トライアルで試せます(はじめ方)。つないだAIに「今のやり方をナレッジに残して」と頼むところから始められます。MCPでつないだAIができることはAIエージェント接続(MCP)の機能紹介にあります。

社内のどの手順からナレッジやSkillにするか、決めるところから相談したい場合は、無料の導入支援をご利用ください。

この記事を書いた人

アドネス株式会社 マーケティング 竹内翼

Addnessのマーケティング責任者。150人規模の会社で人事責任者も務めました。