社内wikiの作り方|ページ構成・書き方・運用ルールと、続かない理由、AIが読める形にするコツ
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7日間無料で試す社内wikiとは、仕事の手順・社内の決まり・よく聞かれることへの答えを1ページずつ書いて置き、社員が探して読める社内向けのページの集まりです。作り方の要は、ツールを選ぶ前に、構成・1ページの書き方・直す決まりの3つを決めておくことです。
要点
- 社内wikiに置くのは、しばらく変わらない「手順」「決まり」「答え」です。案件の経緯や毎日変わる数字は、別の場所に置きます
- 構成は業務のテーマで2段までにし、1ページは「名前・いつ使う・手順・例外・責任者と見直し日」の型にそろえます
- 続かない原因の多くは、探せない・古いか分からない・誰のページか分からない、の3つで、ツールより決まりで防げます
- AIエージェントにも読ませるなら、1ページ1つの仕事に絞り、「いつ使う」を1行で書きます。下書きと直しはAIに任せられます
社内wikiとは:共有フォルダ・社内ポータルとの違い
社内wikiは、誰でも書けて、誰でも直せるページの集まりです。ファイルを置く共有フォルダや、お知らせを出す社内ポータルとは、置くものと使い方が違います。
| 置き場 | 置くもの |
|---|---|
| 社内wiki | 手順・決まり・答え |
| 共有フォルダ | 資料や議事録の原本 |
| 社内ポータル | お知らせ・入口のリンク |
社内wikiのページは、読む人がそのまま作業に使える文章で書きます。共有フォルダのファイルは、開いて中を読むまで何が書いてあるか分かりません。手順を探す人が最初に開く場所として、社内wikiを1つ決めておくと、同じ質問に何度も答える手間が減ります。
社内wikiは、ナレッジ共有の置き場の1つです。書く人・読む人・直す人をどう回すかはナレッジ共有とはで、人とAIが同じ文脈を読む仕組みまで広げた考え方はカンパニーブレインとはで扱っています。この記事は、社内wikiという置き場そのものの作り方の話です。
社内wikiに置くもの・置かないもの
社内wikiが古くなる一番の原因は、すぐ変わる情報を置いてしまうことです。置くかどうかは、そのページがどれくらいの間そのまま使えるかで決めます。
| 置くもの | 例 |
|---|---|
| 手順 | 請求書の発行、入社の手続き |
| 決まり | 経費の上限、休みの取り方 |
| 答え | お客様によく聞かれることへの答え方 |
| 用語 | 社内の言葉、略語の意味 |
| 窓口 | 何を誰に聞けばよいか(役割で) |
置かないほうがよいのは、案件ごとの経緯や進み具合、毎日変わる数字、議事録の原本、パスワードや個人情報です。経緯や進み具合は、その案件を管理している場所に置き、社内wikiからはリンクで指します。パスワードは、パスワードの管理に使う道具に置きます。
社内wikiの作り方5ステップ
1. 最初の対象を1つに絞る
「新人が毎回同じことを聞いてくる」「あの人が休むと止まる」仕事を1つ選びます。最初から全社の情報を集めようとすると、構成を考えるところで止まります。最初の目標も、ページの数ではなく「この質問が来なくなる」のような行動の変化で置きます。
2. 構成を、業務のテーマで2段までに決める
カテゴリは、部署ではなく業務のテーマで分けます。部署で分けると、組織が変わるたびに並べ直しになり、部署をまたぐ手順の置き場にも迷います。

段を深くすると、書く人は置き場に迷い、読む人はたどり着けなくなります。2段に収まらない時は、カテゴリを増やすより、タグで横につなぎます。
3. 1ページの型を決める
ページの書き方がそろっていると、読む人はどこを見ればよいかが分かり、書く人も迷いません。型は次の5つで足ります。中身と書いた例は、次の節に載せています。

4. 最初の10ページを入れてから公開する
空のwikiを公開しても、誰も開きません。よく聞かれる質問と、手順が決まっている仕事から10ページほどを先に入れておきます。
すでにあるマニュアルや資料は、全部を移す必要はありません。手順として何度も使うものは社内wikiのページに書き直し、参考資料として読むだけのものは、元のファイルへのリンクで済ませます。
5. 直す人と見直し日を決める
ページごとに責任者を決め、次に見直す日を書いておきます。責任者は「経理の担当」のように役割で書くと、人が異動しても引き継げます。運用の決まりは、この後の節にまとめています。
1ページの書き方:テンプレートと例
ページの型を、そのまま写して使えるテンプレートにしました。〇〇の所を自社の言葉に置き換え、使わない項目は消してかまいません。
名前:〇〇する(動詞で終える)
いつ使う:〇〇の時(1行)
手順
1. 〇〇を開く
2. 〇〇を入れて保存する
3. 〇〇さんに確認してもらってから送る
例外と判断
・〇〇の時は、〇〇に聞く
・金額が〇〇円を超える時は、〇〇の承認が要る
責任者:〇〇の担当
見直し日:2027年1月
関連ページ:〇〇(リンク)
書いた例は、次のようになります。
名前:請求書を発行する
いつ使う:月末に、お客様へ請求書を出す時
手順
1. 会計ソフトの「請求書」を開き、先月の請求書を複製する
2. 日付・金額・品目を、受注の記録に合わせて直す
3. 経理の担当に確認してもらってから、PDFでメールに添付して送る
例外と判断
・支払い条件が通常と違うお客様は、契約書の条件を優先する
・金額を直したい連絡が来たら、送り直す前に営業の担当に知らせる
責任者:経理の担当
見直し日:2027年1月
書く時は、次の4つに気をつけると、読む人が迷いません。
- 1ページに1つの仕事だけを書く。似た手順は、ページを分けてリンクでつなぐ
- 手順は1行に1つの動作にする。画面のボタンの名前は、画面に出ている言葉のまま書く
- 迷う場面には、判断の基準と、聞く相手を書く
- 手順を画像だけで書かない。文字で書いた手順のほうが、検索でも見つかる
社内wikiの運用ルール:誰が書き、誰が直し、いつ見直すか
運用ルールは、紙1枚に収まる量で決めます。細かく決めすぎると、決まりそのものが読まれなくなるからです。
| 決めること | 決まりの例 |
|---|---|
| 書く人 | 気づいた人が誰でも書く |
| 責任者 | ページごとに役割で1人 |
| 直す時 | 手順を変えた日に直す |
| 見直し | 見直し日が来たら責任者が確認 |
| 古いページ | 「確認中」と書き、消さずに外す |
| 質問への答え方 | 答えの代わりにページを渡す |
「直す時」は、手順やツールを変えたその日に、社内wikiも直すと決めておきます。変えた本人が直すのが一番早く、後回しにすると古いページが残ります。
見直し日が来たら、責任者は「そのまま」「直した」「使わない」のどれかを選び、次の見直し日を書き直します。使わなくなったページは、すぐ消さずに「使わないページ」の置き場へ移します。過去の決まりを確かめたくなる場面があるからです。
質問されたら、口で答える代わりにページを渡す習慣にすると、読まれるページが増え、足りない所も見つかります。
社内wikiが続かない理由と、防ぎ方
社内wikiが使われなくなる理由は、書く人の意識より、置き場の作りにあることが多いです。
| 理由 | 起きること | 防ぎ方 |
|---|---|---|
| 探せない | 書いてあるのに同じ質問が来る | 構成を2段にし、名前を動詞で書く |
| 古いか分からない | 読んだ人が信じない | 見直し日と更新の履歴を見せる |
| 誰のページか分からない | 間違いに気づいても直らない | ページごとに責任者を書く |
| 書く場所が複数ある | どこを見ればよいか迷う | 手順の置き場を1つに決める |
| 長すぎる | 最後まで読まれない | 1ページ1つの仕事に分ける |
使われているかを確かめるには、ページが読まれた回数や、同じ質問が減ったかを見ます。読まれていないページは、名前が探す言葉と合っているか、カテゴリの置き場が合っているかを見直します。
社内wikiツールの選び方
社内wikiのツールは、機能の数より、次の観点で自社の困りごとに合うかを見ます。
- 探しやすさ:名前だけでなく本文でも探せるか。カテゴリやタグで絞れるか
- 見られる範囲:部署や人ごとに、読める・直せるを分けられるか。社外の人に見せる方法があるか
- 更新の履歴:誰がいつどこを変えたかが残り、前の版に戻せるか
- 書きやすさ:テンプレートを用意できるか。スマホからも読めるか
- AIから読めるか:MCPなどでAIエージェントから読み書きでき、その時の権限が人と同じ範囲に収まるか
- 料金の数え方:人数で増えるか、容量で増えるか
小さく始めるなら、すでに使っている文書作成のツールで、フォルダの構成とページの型だけを決めて始める方法もあります。社員が増え、権限や更新の履歴、検索で困るようになったら、社内wiki用の機能を持つツールに移ります。無料のツールで始める時は、人数や容量の上限と、見られる範囲を分けられるかを先に確かめておきます。
AIエージェントが読める社内wikiにする
Claude CodeやCodexのようなAIエージェントが社内wikiを読めるようになると、社内wikiは「人が読むもの」から「AIがそのとおりに作業するもの」になります。手順を書いたページがあれば、AIはそのページを読んで、同じやり方で仕事を進めます。
AIが読みやすいページは、人にとっても読みやすいページです。特に次の3つが効果を左右します。
- 1ページ1つの仕事に絞る。複数の仕事が混ざると、AIが関係ない手順まで読んで取り違えることがあります
- 「いつ使う」を1行で書く。AIは、この1行を見て、そのページを開くかどうかを決めます
- 例外と判断の基準を書く。書いていない場面では、AIは推測で進めるか、止まって聞くしかありません
書く手間も、AIに任せられます。仕事を終えた後に、AIに「今のやり方を社内wikiに残して」と頼めば、AIが名前・いつ使う・手順の形で下書きを作ります。人は、中身が合っているかを読んで直すだけです。手順が変わった時も「このページを直して」と頼めば、AIが直します。
AIに読ませる時は、AIが見られる範囲も確かめます。AIがどこまで読めるかはツールによって違うので、AIの権限が、つないだ人と同じ範囲に収まるかを確かめてから選んでください。AIに会社の文脈を渡す方法の全体はCLAUDE.mdの書き方とチーム共有にまとめています。
Addnessで社内wikiを持つやり方
Addness(アドネス)は、会社のゴールとToDo、仕事の経緯を1つの木で持ち、Claude Code・Codex・ChatGPTなどのAIがMCPで読み書きできるワークスペースです。社内wikiに当たるのは「ナレッジ」で、資料や議事録の原本は「ドライブ」に置きます。
| 社内wikiで置くもの | Addnessでの置き場 |
|---|---|
| 手順・決まり・答え | ナレッジ |
| 案件の経緯・進み具合 | ゴールの「理想」「メモ」 |
| 資料・議事録の原本 | ドライブ、ゴールのリソース |
ナレッジ1件が、社内wikiの1ページになる
ナレッジ1件は、名前・いつ使う・やり方の3つでできています。名前は動詞で終え、いつ使うは使う場面を1行で書く形なので、この記事のページの型とそのまま重なります。やり方はMarkdownで書け、見出しや箇条書きも使えます。
構成は、フォルダの中にフォルダを作って組みます。タグと責任者を付けられ、検索欄では名前・いつ使う・本文をまとめて探せます。PCではサイドバーの「その他」→「その他の機能」→「ナレッジ」から開きます。
AIに頼んで残し、AIに直してもらう
AddnessとつないだAIに次のように頼むと、AIが名前・いつ使う・やり方をまとめて、ナレッジを1件作ります。
今やった請求書の発行の手順を、Addnessのナレッジに残して。
例外と、迷った時に聞く相手も分けて書いて。
次に似た仕事を頼むと、AIがそのナレッジを探して読み、同じやり方で進めます。古くなったら「このナレッジを直して」と頼めば、AIが直します。AIのつなぎ方はAIエージェント接続(MCP)にあります。
古いか・読まれているかが分かる
直すたびに版が1つ増え、「更新の履歴」に誰が(AIを含む)・いつ・どこを変えたかが残ります。編集の権限がある人は、前の版を見て「この版に戻す」で戻せます。
ナレッジの右側の「AI が読んだ」には、AIが読んだ回数と直近20件の履歴(いつ・どのAIが・誰のAIか・どのゴールのためか)が出ます。画面で開いただけでは数えないので、実際に仕事で使われているページかどうかが分かります。
見られる範囲と、社外への公開
作ったナレッジは、組織のみんな(ゲストを含む)が読めます。「共有」で「共有したメンバーだけが読める」に変えたり、メンバーごとに「読める」「編集できる」を付けたりできます。フォルダの共有は、中のナレッジにも当てはまります。共有の画面で「組織の外の人にも読めるようにする」をオンにすると、ログインなしで読める公開リンクもできます。AddnessにつないだAIが読めるのは、AIを使っている人がAddnessで見られる範囲だけです。
仕事のそばに結びつける
ゴール詳細の「ナレッジ」の欄で「追加」を押すと、そのゴールにナレッジを結びつけられます。AIがゴールを読む時は、結びついたナレッジも一緒に読みます。上のゴールに結びつけたナレッジは、下のゴールにも「上のゴールから」として並ぶので、部署のゴールに結びつければ、その下の仕事すべてで使われます。
資料・議事録・録画の原本はドライブに置きます。ドライブでは、ファイルの「版を管理」で過去の版を見て戻せ、共有先をメンバー・組織全体・ゴールのどれかで決められます。ドライブの機能はナレッジ管理・共有のAIドライブにまとめています。
社内の事例:議事録から、AIが回答集のページを書き足す
Addnessを運営するアドネス株式会社(100人規模)では、営業の回答集をAddnessのナレッジに置いています。商談の議事録はAddnessの議事録Botで取ってあり、最初にAIが営業3人分の議事録44本を約16分で読んで、よくある質問とうまくいった答え方をまとめ、回答集のナレッジを作りました。
その後は、毎日7時にAIが前の日の商談の議事録を読み、新しく出た質問と答え方を回答集に書き足しています。営業がやるのは、商談をして議事録を残すことと、商談の前に自分のAIに「この質問、回答集だとどう答える?」と聞くことだけです。人が時間を取って書かなくても、回答集のページが古くならずに増えていきます(「【AIが全自動】商談の議事録をAIが読んで、営業の改善まで【Addness使いこなし事例 vol.7】」)。
何段階もある仕事の進め方は、社内wikiの1ページより、手順ごとにゴールになる「テンプレート」にしています。マーケティングの責任者のLPの作り方をAIが11の手順のテンプレートにまとめ、手順を知らない別の担当者が自分のAIに渡したところ、着手から1時間ほどでLPを公開できました(「【テンプレート機能紹介】マーケ責任者のLPの作り方をテンプレートにしたら、誰でも1時間で使えるLPが作れるようになった【Addness使いこなし事例 vol.9】」)。テンプレートの機能はテンプレートに、ほかの実例は実例紹介にあります。
よくある質問
社内wikiは無料で作れますか?
すでに使っている文書作成のツールや、無料で使えるツールでも始められます。小さく始める時は、構成とページの型、直す決まりを先に決めておけば、ツールを後から移しても中身を持っていけます。無料のツールは、人数や容量の上限、見られる範囲を分けられるかを先に確かめてください。
社内wikiとナレッジベースは何が違いますか?
社内wikiは、社員が自由に書いて直せるページの集まりを指すことが多い言葉です。ナレッジベースは、よくある質問への答えや手順を、探しやすい形に整えて置いた場所を広く指し、お客様向けのヘルプを指すこともあります。社内で使う分には、置くものと運用の決まりが同じなら、呼び名の違いはあまり気にしなくてかまいません。
社内wikiは誰が書けばよいですか?
気づいた人が誰でも書ける形にし、ページごとに直す責任者を決めます。書く手間がネックなら、仕事を終えた後にAIに「今のやり方を残して」と頼んで下書きを作らせ、担当者は中身を確かめて直すだけにすると続きやすくなります。
社内wikiのページは、どれくらいの数から始めればよいですか?
よく聞かれる質問と、手順が決まっている仕事から10ページほどを入れてから公開するのが目安です。空のまま公開すると、開いた人が戻ってこなくなります。
社内wikiのページは、どれくらいの頻度で見直せばよいですか?
ページごとに見直し日を書き、手順が変わりやすいものは3か月ほど、変わりにくい決まりは半年から1年を目安にします。手順やツールを変えた時は、見直し日を待たずにその日に直します。
社内wikiをAIに読ませても大丈夫ですか?
AIが見られる範囲が、AIをつないだ人と同じ範囲に収まるかを確かめてください。Addnessでは、AIが読めるのはAIを使っている人がAddnessで見られる範囲だけで、ナレッジごとに読める人を絞ることもできます。データの扱いはセキュリティにまとめています。
最初の1ページを作る
まずは、毎回同じ説明をしている仕事を1つ選び、この記事のテンプレートで1ページ書いてみてください。AIを使っているなら、仕事を終えた後に「今のやり方を、このテンプレートで残して」と頼むところから始められます。Addnessを始める手順ははじめ方に、料金は料金プランにあります。Pro以上の月払いなら、7日間の無料トライアルで試せます。
チームで使い始めたい会社には、無料の導入支援があります。最初に残すナレッジと、AIに任せる仕事を1つ決めるところまで一緒に進めます。申し込みは導入支援の相談フォームからどうぞ。
※この記事は2026年10月16日時点の情報です。Addnessは日々アップデートしているので、画面や手順が今と少し違うことがあります。
この記事を書いた人
アドネス株式会社 マーケティング 竹内翼
Addnessのマーケティング責任者。150人規模の会社で人事責任者も務めました。
