KPIツリーのテンプレート(無料)|EC・SaaS・飲食店・採用の例とExcel
更新日:/アドネス株式会社 マーケティング 竹内翼
KPIツリーのテンプレートを、EC(ネット通販)・SaaS(MRR)・飲食店・採用の4業種ぶん、無料で配っています。どれも「KGIを式で分けた形」「架空の数字」「数字ごとの数え方の決めごと」がそろっていて、自社の数字に書き換えればそのまま使えます。
このページで受け取れるもの
- Excel(4業種を1ファイル):目標・実績・達成率の欄つき。黄色のセルを書き換えると、上の段の数字が式で計算されます
- Addnessのテンプレート(業種ごとに4本):AIに渡すと、自社の数字を聞きながらKPIツリーを作り、週に1回の見直しまで回せる形にします
- 例の数字は、すべて説明用の架空のものです。実在の会社の数字ではありません
4業種のKPIツリーのテンプレート
自社に近い業種を1つ選んでください。各テンプレートは同じ作りです。
| 入っているもの | 中身 |
|---|---|
| ツリーの形 | KGIを掛け算・足し算で分けた式 |
| 架空の数字 | 子を掛け合わせると親に戻る例 |
| 数え方 | 数字ごとに決めておく所 |
| 打ち手の例 | 枝ごとに動かせる所 |
EC(ネット通販)のKPIツリー
売上を、サイトに来た人が買うまでの流れで分けます。
月の売上KGI
= 購入件数 × 1件あたりの購入額
- 1,200件
購入件数
= 訪問数 × 購入率
- 60,000
訪問数
= 広告 + 検索 + メール・SNS
- 24,000
広告
- 21,000
検索
- 15,000
メール・SNS
- 2.0%
購入率
- 5,000円
1件あたりの購入額
= 1点あたりの単価 × 1回の購入点数
- 3,125円
1点あたりの単価
- 1.6点
1回の購入点数
数字はすべて架空の例
| 数字 | 架空の例 |
|---|---|
| 訪問数 | 60,000 |
| 購入率 | 2.0% |
| 購入件数 | 1,200件 |
| 購入額 | 5,000円 |
| 月の売上 | 600万円 |
決めておく数え方:訪問数を「人」で数えるか「来た回数」で数えるか。同じ人が広告とメールの両方から来た時に、どちらの経路で数えるか。売上を注文の時点で数えるか、返品を引いた後で数えるか。ここがずれると、訪問数 × 購入率が購入件数に合わなくなります。
SaaS(MRR)のKPIツリー
月額課金のサービスは、月次の継続収益(MRR)を、増える分と減る分に分けます。
今月末のMRRKGI
= 先月末 + 新規 + アップグレード − 解約
- 500万円
+先月末のMRR
- 40万円
+新規のMRR
= 新規の契約社数 × 1社あたりの月額
- 20社
新規の契約社数
= トライアルの開始数 × 契約した率
- 80社
トライアルの開始数
- 25%
契約した率
- 2万円
1社あたりの月額
- 10万円
+アップグレードによる増加分
- 15万円
−解約で減ったMRR上限
= 解約社数 × 解約した会社の月額
- 5社
解約社数上限
- 3万円
解約した会社の月額
- 少ないほど良い数字(上限で追う)
数字はすべて架空の例
| 数字 | 架空の例 |
|---|---|
| 先月末のMRR | 500万円 |
| 新規のMRR | +40万円 |
| 増加分 | +10万円 |
| 解約で減少 | −15万円 |
| 今月末のMRR | 535万円 |
新規のMRRは、トライアル80社 × 契約した率25% = 20社 × 月2万円の架空の例です。解約のように少ないほど良い数字は、目標の代わりに「上限」を置いて追います。
決めておく数え方:年払いの契約を12で割ってMRRに入れるか。解約を申し出の日で数えるか、課金が止まった日で数えるか。プランを下げた分を、アップグレードから引くか解約に入れるか(どちらか一方にだけ入れます)。
飲食店のKPIツリー
席と時間の使い方で分けると、お店で動かせる所がはっきりします。
月の売上KGI
= 客数 × 客単価
- 2,250人
客数
= 営業日数 × 卓数 × 卓の回転数 × 1組あたりの人数
- 25日
営業日数
- 15卓
卓数
- 1日2.4回
卓の回転数
- 2.5人
1組あたりの人数
- 3,200円
客単価
- すぐには変えられない数字
- 日々の打ち手で動かす数字
数字はすべて架空の例
| 数字 | 架空の例 |
|---|---|
| 営業日数 | 25日 |
| 卓数 | 15卓 |
| 卓の回転数 | 1日2.4回 |
| 1組の人数 | 2.5人 |
| 客単価 | 3,200円 |
| 月の売上 | 720万円 |
営業日数と卓数はすぐには変えられないので、日々の打ち手は回転数・人数・客単価に集まります。
決めておく数え方:1組をレジの会計1回で数えるか、来店の受付1回で数えるか。カウンターの席を卓数に入れるか。テイクアウトを客数に入れるか(売上にだけ入れると、客単価が高く見えます)。
採用のKPIツリー
売上以外の数字も、同じ形で分けられます。応募から入社までを「数 × 率」でつなぎます。
- 応募数250人
書類を通過した率 32%
面接80人面接から内定を出した率 10%
内定8人内定を承諾した率 62.5%
承諾5人入社までに辞退しなかった率 80%
入社人数KGI4人
応募数の内訳
応募数
= 求人サイト + 紹介 + 自社の採用ページ + SNS
- 160人
求人サイト
- 20人
紹介
- 50人
自社の採用ページ
- 20人
SNS
数字はすべて架空の例
| 段階 | 架空の例 |
|---|---|
| 応募数 | 250人 |
| 書類通過 | 32%(面接80人) |
| 内定 | 10%(8人) |
| 承諾 | 62.5%(5人) |
| 辞退なし | 80% |
| 入社人数 | 4人 |
決めておく数え方:どの面接を「面接数」に数えるか。途中で辞退した人を率の分母に残すか。選考には日数がかかるので、率を「その期に応募した人のうち」で数えるか「その期に起きた件数どうし」で数えるか。応募者の名前はツリーに入れず、人数と率だけを扱います。
Excelのテンプレートの中身
Excelは1ファイルに5つのシートがあります。「使い方」と、上の4業種(EC/SaaS(MRR)/飲食店/採用)です。
| 列 | 入れるもの |
|---|---|
| 式 | 親の数字とのつながり |
| 向き | 多いほど良いか、上限か |
| 目標・実績 | 黄色のセルだけ書き換える |
| 達成率 | 実績 ÷ 目標(上限は上限比) |
| 目標との差 | 実績 − 目標 |
| 数え方 | 自社の決めごとを書く |
| 担当 | 数字ごとに1人 |
黄色のセルに自社の数字を入れると、上の段の数字・達成率・目標との差が式で計算されます。経路や段階を増やす時は、行を足して親の行の式にも足してください。
テンプレートを自社の数字に書き換える手順
- 自社に近い業種を選び、一番上の数字(KGI)を、期限と目標値と数え方まで決めます
- ツリーの数字ごとに、数え方と、正しい値がある場所(管理画面・レジ・会計ソフトなど)を決めます
- KGIの目標から式で逆算して、下の数字に目標を置き、数字ごとに担当を1人決めます
- 週に1回、実績を入れ、目標のペースより遅れている枝だけを選んで打ち手を決めます
KGI・KSF・KPIの分け方や、分け方でよくある失敗は「KPIツリーとは?作り方と業種別の例」で詳しく説明しています。売上の基本形や法人営業の例も、そちらにあります。作った後に打ち手とつなぐ回し方は「KPIツリーの運用方法」にまとめています。
AddnessのテンプレートをAIに渡して回す
Excelは、作るところまでなら十分です。続けていくと、実績を入れる手間と、決めた打ち手がどこまで進んだかを追う手間が残ります。Addness(アドネス)のテンプレートは、そこをAIに任せる形にしてあります。
テンプレートを受け取ると、次の5つのゴールが並びます。
| ゴール | 中身 |
|---|---|
| 1. AIに作らせる | AIにそのまま渡せる依頼文 |
| 2〜4. 枝ごと | 数え方・目標の決め方・打ち手 |
| 5. 毎週見直す | 止める・続ける・足すの決め方 |
使い方は、一番上のゴールをAIに渡して「1. の依頼文のとおりに進めて」と頼むだけです。AIは、自社の数え方・直近の数字・担当を聞いたうえで、数字ごとのKPI定義(数え方・取得元・更新の時刻)を作り、KPIツリーに式どおりの親子で並べ、2〜4のゴールに数字を結びつけます。作る前に一覧を見せて確かめるよう、依頼文に書いてあります。
結びつけたゴールの行にはリングが出て、値・目標・達成率・ペースが見えます。週の見直しでは、AIが遅れている数字と7日以上動いていないゴールを並べ、止める・続ける・足すの案を出します。決めるのは人で、決めたことはAIがゴールとToDoにします。
- AIとのつなぎ方は「AIエージェントとのMCP連携」にあります。Claude Code・Codex・ChatGPT・Claudeなどが使えます
- 公開テンプレートは、アカウントが無くても公開ページの「AIで始める」から受け取れます
- KPIツリーの機能は、Focus以上のプランで使えます(ベータ版・2026年10月時点)。それ以外のプランでは、AIがゴールの本文に数字の表を作り、同じ見直しを回します。料金は料金ページで確かめてください。Pro以上の月払いは7日間無料で試せます
画面と機能の全体は「KPIツリーの機能紹介」、テンプレートの仕組みは「テンプレート・ルーティンの機能紹介」で見られます。
よくある質問
KPIツリーのテンプレートは無料で使えますか?
使えます。Excelは無料でダウンロードでき、登録も要りません。Addnessのテンプレートも無料で受け取れますが、KPIツリーの機能そのものはFocus以上のプランで使えます(2026年10月時点)。
KPIツリーのテンプレートはExcelとAddnessのどちらを使えばよいですか?
一人で形を作って考えるならExcelで足ります。チームで毎週見て、数字の更新や打ち手の進み具合まで追うなら、数字とゴールを同じ場所でつなげるAddnessの方が続けやすくなります。Excelで形を決めてから、Addnessに移すこともできます。
自社の業種が4つの例に無い時はどうすればよいですか?
形が近いものを選びます。来店や購入の数で決まる商売はECか飲食店、毎月の契約で決まる商売はSaaS、段階を踏んで人や件数が絞られていく仕事は採用の形が使えます。法人営業の例は「KPIツリーとは?作り方と業種別の例」にあります。
テンプレートの数字は、そのまま目標にしてよいですか?
使わないでください。数字はすべて説明用の架空の例で、業種の平均でもありません。目標は、自社の直近3か月ほどの実績から置きます。
KPIツリーは何階層まで分ければよいですか?
担当者が日々の行動で動かせる数字に届くところまでです。このページの4つの例は2〜4段です。見る人がいない数字が増えたら、その段は外します。
少ないほど良い数字(解約やコスト)はどう入れればよいですか?
目標の代わりに上限を置きます。Excelでは「向き」の列が「少ないほど良い(上限)」の行で、達成率の列が上限比になり、100%を超えたら上限を超えています。AddnessのKPIツリーでも、少ないほど良い数字は「上限」「上限比」「上限ペース」で表示されます。
作ったKPIツリーは、どのくらいの頻度で見直せばよいですか?
打ち手は週に1回、目標は月に1回、ツリーの形は四半期に1回が目安です。週の見直しでは、目標のペースより遅れている枝だけを選び、その下の行動が動いたかを見てから決めます。
次にやること
自社に近い業種を1つ選び、KGIと2段目までを自社の数字に書き換えてみてください。Excelはこちらからダウンロードできます。AIと一緒に毎週回したい場合は、業種のテンプレートを「Addnessで使う」から受け取るか、Addnessのはじめ方から始められます。KPIツリーの作り方やAIに数字を集めさせる設定を一緒に進めたい場合は、無料の導入支援でご相談いただけます。
※このページは2026年10月16日時点の情報です。Addnessは日々アップデートしているので、画面や手順が今と少し違うことがあります。
