Operation 1
日々の運用にする
立ち上げた環境を毎日のループにして、チームへ広げ、少しずつ自動化へ育てる
〜 立ち上げた基盤を、毎日のループにする 〜
運用編です。対象は、立ち上げガイド(addness.works/start)でAIと働く環境ができた方。環境は、毎日回って初めて成果になります。 このレッスンで、日々の型を固めて、チームへ広げます。
毎日は、この一往復です。Addnessのゴールページで、「今やるべきToDo」見出しの「…」から「AIで今やるべきToDoを始める」を押して、いつものAI(Claude Code・Codexなど)で開くと、AIがAddnessの現在地を読んで、詰まっているところから手を動かし、結果をゴールへ戻します。
朝、Addnessの「今やるべきToDo」見出しの「…」から「AIで今やるべきToDoを始める」を押して、Claude Codeで開く。AIがAddnessの今やるべきToDoと期日超過のゴールを確認し、期日超過の売上レポートから着手。レポートを作成してゴールを完了にし、現在の状態をゴールに書き戻す。
01朝、今やるべきToDoをAIで始める。
日々の運用は、突き詰めるとひとつ
Addnessのゴールページで、「期日なしのゴール」と「期日超過のゴール」を、消していく。
Addnessのゴールページには、あなたが担当しているゴールが並びます。見るのは、そのうち2種類だけです。
| どんなゴールか | |
|---|---|
| 期日超過のゴール | 期日が今日、または過ぎているのに終わっていないもの。赤く出ます |
| 期日なしのゴール | やると決めたのに、いつやるかを決めていないもの |
どちらも、実際に手を動かす一番小さいゴール(末端ゴール。子ゴールを持たないゴールのことです)に現れます。末端ゴールに期日を入れて、こなして、消していく。末端ゴールさえ消化できていれば、その上のゴールは必ず進んでいます。
すぐに完了できない末端ゴールは、目標達成ループを回す
期日を入れて開いてみたら、一手では終わらない。よくあります。そのときは、チャプター2でやったとおりです。現在と理想の差分からボトルネックを見つけて、ToDoに落として、実行して、結果で現在を更新する。 これを繰り返して、少しずつ寄せていきます(手順は下の2に書きます)。
これもAIと一緒に進められます。 そのゴールの行の「AIに依頼する」から「壁打ちする」を選ぶと、AIと話しながら子ゴールを決められます。
1. 毎日開くのは、AIとAddnessの3ページ
Claude Codeを開きっぱなしにして、Addnessではゴールページ・チャットページ・通知ページの3つだけを見る。「チャット、対応しておいて」と頼むと、AIがゴールのチャットの未返信とゴールの方針を読んで返信し、通知を既読にする。
01AIは、開きっぱなし。
Addnessで開くページは、この3つだけです。
| Addnessのページ | やること |
|---|---|
| ゴールページ | 実行の中心。今やるべきToDoをこなし、期日超過を片付け、次のToDoを作る |
| チャットページ | ゴールのチャットで依頼・相談に答える。グループの連絡を見る |
| 通知ページ | @メンションとゴール更新に気づく。上から「既読にする」で片付ける |
そして、AI(Claude Codeなど)は開きっぱなしです。実際の作業はAIのほうで進めて、結果をAddnessのゴールへ戻します。 Addnessの3ページは、その行き先と現在地を見るための場所だと思ってください。チャットの対応や通知の既読も、AIに頼めます。「チャット、対応しておいて」と言えば、ゴールのチャットの未返信を読んで、そのゴールの方針どおりに返します。
マネージャーの方は、これにAddnessのメンバー一覧ページを足してください。チームの誰が回っていて誰が止まっているかを俯瞰して、声かけのきっかけにします(部下のいない方は無理に見なくてOKです)。
2. 基本のループを回す
- ゴールに対するボトルネックを見つける — ゴールページを開いて、「このゴール、いま何が一番詰まっている?」と問いかける
- それを解決するToDoを入力する — ツリーの行でEnterを押せば、改行するように次のゴールを入力できます。タイトルは「〜する」の動詞で
- やると決めたものに期日を入れる — 今日やるとは限りません。明日でも来週でも、そのToDoに合った期日でOK
- こなしていく — 今日が期日のもの・過ぎたものは「期日超過のゴール」に赤く出ます。赤いところから片付けます
- 実行できなければ、分解する — 手が止まる原因は、たいてい粒度が大きすぎることです。「最初の5分でできることは何か?」までサブゴールに割って、やり直す
AIと回すなら、今やるべきToDoの行の「AIに依頼する」から「進める」を押すだけです。
ボトルネックが見えないときも、「このゴールのボトルネックはどこ?」とAIに整理してもらえます。ただし、何をやるかの最終判断はあなたです(考え方は基本編第3章)。
ポイント: 「やれること」ではなく「詰まっているところ」からToDoを作るのがコツです。やれることを積んでも、ボトルネックが残っていればゴールは進みません。
3. 作るのは少しずつ、選ぶのは毎日
- 作るのは、少しずつ。 状況は日々変わり、現状が更新されれば適切な次の一手も変わります。ボトルネックを見つけたときに、必要な分だけ作れば十分です
- 選ぶのは、毎日。 作ってあるゴールの中から「今日やる分」を、ゴールページ上部の今やるべきToDoへ選びます(行頭の「+」で入れて、外すときは今やるべきToDo側の「−」)。日中に思いついたものをその場で足すのもOKです
4. 連絡と会議も、ループの中で
覚えることは2つだけです。
- プロジェクト全体の連絡 → グループで。今までのグループLINEやSlackのチャンネルと同じ感覚で、プロジェクトごとに作ればOK
- 個別の仕事の依頼・相談 → その仕事のゴールのチャットで。やり取りがゴールに残るので、あとから見た人もAIも経緯を追えます。対応はAIに任せられます。判断が要るものだけ、AIがあなたに聞いてきます
会議は議事録付きミーティングで行うと、議事録が自動でゴールに残ります。外でやった会議やチャットで固まった結論は、決まったことをゴールに書いて、はじめて完了です。書かないと、チームからは「進んでいない」ように見えます。
5. 繰り返していることは、自動化・自律化する
日々回していると、毎回同じ形で出てくるToDoが見えてきます。週次の集計、届いた書類の仕分け、定型の一次対応。気づいたら、そのつどAIに渡してください。
毎週月曜にやってる売上集計、自動化したい。
Addnessの中だけの話ではありません。パソコンでできることは、AIも全部できます。 スプレッドシートの更新も、メールの下書きも、資料の生成も、対象になります。手順書が書けない仕事は自律化へ(→基本編第5章、実演はサブ講義3)。
繰り返しを見つけて渡すたびに、あなたの手元は軽くなります。渡した分だけ、翌週からずっと戻ってきます。
6. 分からないことは、AIに聞く
とにかくAIを使ってください。 使わないと、何ができるのかも分かりません。
- 用語が分からない → 「いま出てきた○○って何?」
- 操作が分からない → 画面のスクリーンショットを貼って「これ、どうすればいい?」
- 何をすればいいか分からない → 「このゴール、いま何が一番詰まってる?」
触るのは、Claude CodeとAddnessの2つで足ります。 そこに、いま使っている既存の材料を繋いでください。数字をまとめているスプレッドシート、案件のフォルダ、メールとカレンダー。すでに社内にあるものが、そのままAIのコンテキストになります。
7. ゴールは、少なく保つ
一人あたり30個を超えてきたら多め、50個を超えたら確実に持ちすぎです。 完了とアーカイブで、回せる量に絞り続けます。
- アーカイブや削除は、積極的にやりましょう。 「やらない」という選択も、目標達成につながります。アーカイブは消さずに一覧から外すだけなので、いつでも戻せます(操作はゴール詳細ページ)
- 日報・定例のような毎日・毎週やることは、テンプレートのルーティンで自動追加に。手で作る数が減ります(作り方はテンプレートページ)
- 週に一度、AIとツリーを一巡して、達成したものは完了、ズレたものはゴールのほうを直す。これがチャプター2の目標更新ループです。「ゴールは妥当。維持する」も立派な見直しです(→基本編第2章)
会社に広げる
- まず、あなたが1週間使う — 自分のゴールツリーで日々を回してから、人を入れます。使っていない人が配ると、メンバーも使いません
- 担当者を決めて、その人だけ招待する — 会社のツリーの各プロジェクトに担当をつけて、Addnessから招待を送ります。招待メールから登録してもらえば、最初から会社の組織に入ります。 まずその人たちだけで、全員一斉に入れないでください
- 担当者は、各自30分ほど — 立ち上げガイドを渡すだけです。招待メールから登録したら、ゴールページの「Addnessをセットアップする」の1つ目の行で「AIに依頼する」を押せば、AIが案内します
- 1週間、ルールはひとつだけ — 「実行はいつものツールでいい。終わったら、結果を担当ゴールへ戻す」
- 1週間後に、ひとつだけ確認する — 「今週、『あの件どうなってる?』と聞いた回数は減ったか」。減っていれば機能しています。減っていなければ、結果が戻っていない場所を探して、そこだけ直します
会社の全体像は、決められる人がやってください。 社長・役員・部門長。AI導入は現場の有志からでは進みません。仕事の進め方そのものを変える話だからです。
やらないこと
導入で滑るパターンは、だいたい決まっています。
| やりがちなこと | なぜ止まるか |
|---|---|
| 全員に一斉に配る | 使い方の質問が一度に来て、あなたが答えきれなくなります。担当者から |
| 完璧なツリーを先に作る | 現実が動けば正しい形も変わります。まずは少しずつやっていきましょう |
| いきなり顧客対応を自動化する | 外に出るものは、最後です。まず社内で完結するものから |
| 自分は使わずに、人にやらせる | 現在地は、上が見ている場所に集まります。トップが使っていない基盤は根づきません |
社長・責任者の一日
自分の仕事を回すのと、会社を見るのは、見る場所が違います。責任者の場合は、これに1画面足してください。
| いつ | Addnessのどこを見るか | 何を判断するか |
|---|---|---|
| 朝 | 自分のゴールページ | 今日やることを選ぶ。AIの朝の報告に、判断の要るものが上がっていれば答える |
| 朝(続き) | メンバー一覧ページ | 誰が回っていて、誰が止まっているか。 止まっている人には、声をかけるか、ゴールを見に行く |
| 随時 | 通知ページ | メンションと、担当ゴールの更新 |
| 週に一度 | 会社全体のゴールツリー | 各プロジェクトの現在地。進んでいないものの理由を、担当者でなくツリーで確かめる |
「あの件どうなってる?」を聞かないでください。聞かないと分からない状態が残っているなら、それは結果がゴールへ戻っていない場所です。人を責める前に、戻し先のゴール名が実際の作業と合っているかを疑ってください。
聞かないと分からないところに、直すべき場所がある。
そして、会議を減らせるかどうかが、いちばん分かりやすい成果です。 進捗確認のための会議は、ツリーを見れば済みます。残るのは、何かを決める会議だけです。
この型の裏で、起きていること
| 日々の動き | 基本編のどこか |
|---|---|
| 期日なし・期日超過を消していく | チャプター2: 差分を埋める一手を打ち続けるとループが回る |
| 詰まっているところからToDoを作る | チャプター2: ボトルネックの問い「一番クリティカルなのはどれ?」 |
| 結果・決定をゴールへ書く | チャプター2: ToDoは終わらせてからが仕事/チャプター6: 連鎖の心臓部 |
| 週次の見直しとルーティン設定 | チャプター2: 目標更新ループ |
| 繰り返しを見つけたら自動化へ渡す | チャプター5: 手順書が書けるものは自動化、書けないものは自律化 |
よくあるつまずき
| つまずき | 対処 |
|---|---|
| 数日空いてしまった | 空いてOK。朝夜の決まりはなく、開いたときに赤いところから片付ければ追いつけます |
| ゴールが多すぎて何からやればいいか分からない | ゴールを絞って、少しずつ進めます。一人あたり30個で多め、50個を超えたら確実に持ちすぎです。ボトルネックに対して本当に必要なToDoだけに絞ってください |
| 会議やチャットで決めたのに進んでいないように見える | 決まったことがゴールに書かれていない場所を探す。書いてはじめて完了 |
| メンバーが結果をゴールに戻してくれない | ルールを責める前に、戻し先のゴール名が実際の作業と合っているかを疑う |
| 招待した人が組織に入っていない | 招待メールから登録すると最初から組織に入ります。先にaddness.comで登録した人は、あとから組織に入れます |
| AIがAddnessに接続できない | 接続手順はMCP連携にまとめています |
まとめ
- 期日なし・期日超過のゴールが、ゼロに向かって減り続けている
- ToDoは「詰まっているところ」から作り、期日で待機させている
- 依頼はゴールのチャット、決定はゴールに書く、が習慣になった
- 担当者から順に広げて、「あの件どうなってる?」と聞く回数が減っている
- 繰り返している仕事は、見つけるたびに自動化・自律化へ渡している
- 動いているゴールが回せる量に保たれている
ここまで来たら、日々のループはあなたの日常になっています。
もっと詳しく知りたいときは
- Addnessの詳しい使い方 → ヘルプセンター。画面ごとの操作、ゴールの共有、テンプレートとルーティン、ミーティングと議事録まで
- Claude Codeの詳しい使い方 → サブ講義1 Claude Code完全解説。入れ方から定期実行まで、実演の動画に飛べます
AIを使える人から、人間とAIで成果を作れる人へ。
